昨年8月、結婚以来、仕事も順調
永野:そうですよ。のっちに見えたんですよ、自分が。スーパー銭湯で鏡を見たら、女子風呂に入ったのかって一瞬錯覚に陥って、のっちみたいで。コンタクトをつけたら、中年男が浮かび上がったんですけど(笑い)。面白いかなと思って、なんとなく髪を伸ばしていたんですけど、『日10☆演芸パレード』から真ん中分けにしてます。
――芸歴20年、振り返って印象的な出来事は?
永野:去年から仕事が続いているのは印象的ですけどね。今年2月に阿佐ヶ谷ロフトAというサブカルなところでライブをやったら、今までマニアックな感じのお客さんしかいなかったのに、女子高生とか女子大生で溢れかえったんですよ。舞台に出たら、黄色い声で「気持ち悪い!」「ギャーッ」みたいな。それは衝撃的でした。これぞお笑いって感じで嬉しかったですね。
――小嶋陽菜さんも、永野さんを一押しの芸人だと言っていますけども。
永野:ぼくは大抵、引かれるんですよ。でもこじはるちゃんは、「キャーッ!」って向かって来てくれるんです。逆に戸惑うみたいな。ドン引きされたら強気に責めるんですけど、あのこじはるちゃんが突進して来てくれるから、こっちが怖くなるみたいな(笑い)。
最近、アイドルとか女優さんが好きって言ってくれるんですよ。サイレント・サイレンとか、片瀬那奈さんも一押しだって言ってくれたり、KAT-TUNの中丸雄一君がライブでぼくのネタを真似してくれたり。ももいろクローバーZからも、ライブに呼んでもらった繋がりで、単独ライブに5色のお花をもらったりしているんです。
――ここまで来るまでの20年で、一番苦労したことはなんですか?
永野:5年フリーやってるときがいちばんつらかったかな。コンビニとか日雇いとか、アルバイトは色々やりました。仕事はないし、オーディションもないし。28才から33才くらいまで自称芸人の時期だったので、さすがに芸人辞めようかなって、ちょっと思いました。でも、辞めても生きていけるタイプじゃないので。
フリーの頃は地獄でしたけど、今の自分のスタイルは、その時にできあがったんです。短いネタをやっていく感じですね。チープなのをやる感じというか。以前の事務所は、ネタに展開がないと作家に怒られたので(笑い)。
――そんなつらい時期、支えてくれる彼女がいた?