ライフ

医者が健康のために食べてる食材 トマト、青魚、豚肉の理由

 2007年に開設され、全国の多くの医師が参加する医師専用コミュニティサイト『MedPeer(メドピア)』には、医師たちが臨床現場で得た知識や経験が集積されている。同サイトを運営するメドピア株式会社の広報担当者が語る。

「このサイトには、薬剤の処方実感を口コミとして共有できる『薬剤評価掲示板』をはじめ、疾患領域別に350人以上いるエキスパート・ドクターに相談できるサービスなどもあり、医師が様々な情報交換を行なう場となっています。また、会員医師が答えた様々なアンケート結果を一般にも公開しています。医療現場と世間との間にある医療に関する認識、知識のギャップを埋めることが目的の1つです」

 会員医師7万人(アンケート実施時。現在の会員は10万人超)を対象に行なわれたアンケートは、人気番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)でも紹介されて話題になったが、放送されたのはアンケートのごく一部だった。

 今回、患者にとってより気になるアンケート「医者が健康のために積極的に食べている物は何か」の結果をお伝えしよう。

 1位はトマトだ。ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があるほど健康にいい食品として知られる。生活習慣病予防や老化抑制に効果があるといわれるリコピンをはじめ、ビタミンなどの栄養素を豊富に含む。

 ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜類に次いで6位に入ったのが青魚だ。菅原脳神経外科クリニック院長の菅原道仁氏が語る。

「青魚は欧米化の進む現代の食生活で摂取量が減っているEPAというオメガ3系脂肪酸が豊富。この脂肪酸は血液をサラサラにする作用があり、動脈硬化予防などにつながります。

 現代人は毎日サンマを1匹食べなければいけないほどEPAが不足している。私はサプリメント推進者ではないが、EPAはサプリでの摂取を勧めています」

 逆に肉類はあまり健康というイメージはないが、「豚肉」もランキング入りしている。横浜クリニック院長の青木晃氏(内科医)は、豚肉を毎日欠かさず食べている。

「加齢とともに、栄養などを運搬する役割を担うタンパク質である血清アルブミンの値が下がりますが、それを効果的に上げるのが肉です。

 特に豚肉には糖や脂質の代謝を促すビタミンB群が多く含まれている。高齢になるほど食べるべきだと考えています」

※週刊ポスト2015年7月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン