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埼玉県行田市の「古代蓮の里」 雨に濡れた12万株が咲き誇る

 都会生活には厄介な梅雨だが、植物にとっては自然の恵み。この時期、花は咲き誇り、緑は青々と生い茂る。

 梅雨の花の代表はあじさい。鎌倉や京都といった名所ではピークを過ぎたが、東北地方まで足を延ばせば7月下旬まで見頃が続く。

 みちのくあじさい園(岩手県一関市)では7月上旬はヤマアジサイ、中旬以降に西洋アジサイが見頃を迎える。東京ドーム3つ分以上もある敷地に300種3万株のあじさいが咲き乱れ、赤や縁取り模様など珍しい品種も見ることができる。

 多くの地域で6月中に満開を終える花菖蒲も、東北では7月がピーク。見どころとして知られる青森県十和田市の鯉艸郷(りそうきょう)では7月中旬まで楽しめる。

「当園には500種20万株の花菖蒲が植えられています。江戸中期の昔から武士に愛され積極的に品種改良が行なわれた花菖蒲には、今も江戸系の『町娘』、肥後系の『紅桜』、伊勢系の『松坂司』といった昔ながらの品種名が残ります」(鯉艸郷・中野渡裕生氏)

 俳句では夏の季語ともなっている蓮も、これから満開を迎える。埼玉県行田市の古代蓮の里は7月中旬が見頃だ。

「雨に濡れた蓮は、より色鮮やかになる。その姿が神秘的に見えると、わざわざ雨の日を選んで足を運ぶ人もいるほどです。当施設ではピンクや白、黄色など42種12万株が咲き誇りますが、狙い目は朝。花の香りが園内に立ち込めるんです」(古代蓮の里・広報担当者)

 蓮は昼には花がほぼ閉じてしまう。早起きしてシャッターチャンスを狙うのもいい。

※週刊ポスト2015年7月17・24日号

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