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即席麺評論家 新商品サバイバルを「アイドル理論」で解説

 コンビニのカップ麺陳列棚を見てもわかる通り、カップ麺市場は昔ながらの定番ブランドが今も不動の地位をキープしている。そこに食い込む新商品とは? 即席麺評論家・大山即席斎さんに即席ラーメンサバイバル戦争について聞いた。

 * * *
 健康ブームの中、最近は自然素材を使ったカップ麺が増えてきました。昭和から続く定番商品も、昔ながらの味を継承しつつ、実はちょっとずつ改良されているんですよ。

“春木屋理論”という、有名なラーメン店の理論があります。消費者の舌が肥えていく中、商品の味が変わらなければ「味が落ちた」と言われてしまう。そこで、ベースになる味は変えずに、気づかれない程度に変化させています。

 そんな中、新商品の宿命は苛酷なサバイバル。年間700~800、多いときは1000を超える新作が発売されますが、回転がものすごく早いので、次の年まで残れるのはほんのひと握り。

 ぼくはこれを「ラーメンアイドル理論」と呼んでいますが、レギュラーがすごく強いチームでは、新人が入り込むスキはない。ちなみに、陳列棚の狭いコンビニでは新商品が採用されにくいので、新作のお試しにはスーパーがおすすめです。

「不健康」というイメージと常に戦っているカップ麺ですが、これからの課題はやはり、健康意識の高い女性や中高年の方々をどう取り込んでいくか。カロリーオフ、減塩、低糖質、低脂質など、健康に注視したおいしいカップ麺も発売されていますので、ぜひ試してみてほしいですね。

※女性セブン2015年7月23日号

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