芸能

SMAP香取慎吾がまさかの「事典」を上梓 読者招待イベントも

 SMAPの香取慎吾がJohnny’s webの会員限定サイトで連載しているブログを元に、1冊にまとめた『慎語事典』(小学館刊)がついに発売された。まさに事典のように毎回、言葉(慎語)をとりあげて独自の視点で解説したブログ3年分、500語の“慎語録”だ。

 ブログを始めた当初から、香取の頭の中には「事典仕様の体裁にしたい」という構想があったそうで、今回の『慎語事典』には辞書風の表紙の素材や箔押し、見返しや本文のデザイン…など、細部まで彼のこだわりが詰まっている。

 裏表紙や背には小学館の「学習マーク」「ひよこマーク」を入れてほしいという思わぬ希望もあり、そういったこだわりや自由な発想はさすがアーティストと思わされる。

 ブログでは毎回、モノクロの自撮り写真もアップされているが、本書ではそれを全てカラーとモノクロで掲載。シックなモノクロ写真が、カラーで見るとまた違った華やかなニュアンスが出て、ブログのファンにとっても新たな発見もあるはずだ。

 香取の写真に対するこだわりも強く、本書の写真は全て正方形になっているが、これも彼が自らアプリを使ってカラーをモノクロに加工し、サイズも1カット1カット正方形にトリミングしているという。

 また、自撮りだからこその、寝癖のままだったり、ヘアカット中だったり、バリエーション豊富すぎる私服だったり、SMAPメンバーとのオフショットだったり…全く構えない素の姿が見られるも貴重だ。

 アップだけでなく、全身、しかもジャンプやダイブしているカットもあるので、どうやって自撮りしているのか不思議だが、実は三脚とセルフタイマーを駆使しているそう。三脚は常にかばんの中に入れて持ち歩き、屋外でもパパッとセットして撮ってしまうという。

 ブログの原稿を書くのは、移動中や収録の合間、家に帰って寝る前…とさまざまなタイミングなので、3年分の中にはどこで書いたか思い出せないものもあるが、写真についてはそんなわけで、全てどんな状況で撮ったか覚えているそうだ。

 さらに、文章についても仕掛けがある。例えば、文頭の一文字ずつをつなげていくとキーワードになる隠し言葉とか、暗号のような数字の羅列のタイトルもある規則性で置き換えると言葉になっている…など。全344ページのボリュームなので、じっくり読むほどに楽しみが増していく1冊だ。

 ブログで彼が「出たい」と書いていた通り、稲垣吾郎がMCを勤めるブックバラエティ番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)にも出演(7月30日放送予定)。また、本の発売後に行われる出版記念トークイベントでは「慎吾の白熱講義」として、香取自らが『慎語事典』について“講義”を行うという。このイベントの抽せん応募券は本書に付いている。

 SMAPきっての“アーティスト”香取慎吾のセンスがぎっしり詰まったこの「事典」、ファンはもちろん、そうではない層にとっても、注目の一冊だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン