ライフ

親やきょうだいと揉めずに実家を片づけるタイムスケジュール

 高齢の親が住む実家は、賞味期限切れの食品や、使わない物の山に埋もれがちだが、お盆休みは実家の片づけの絶好のチャンス。たとえば、帰省の期間を3日間と設定し、その間を有効に使う片づけのスケジュールを『親の家の片付け 決定版』著者で、美しい暮らしの空間プロデューサーの安東英子さん(58才)が伝授する。

 * * *
 今回の片づけ期間は3日間と短期間ですから、あれもこれも手をつけようとせず、「親にとって危険がなく、安心して生活できる家にすること」に的を絞って片づけます。

 また、親に確認せず、あなたの勝手な判断で物を処分してしまうと、のちのち親から責められてしまう可能性が。

 トラブルがないスムーズな片づけを行うには、帰省前から家族間で話し合いを。多少は難色を示されるかもしれませんが、帰省前にある程度は親に片づけることを納得してもらう必要があります。

 親が元気なら、片づけの手順など、大まかな計画を一緒に立てます。きょうだいとも必ず連絡を取り合って、どのような片づけを行うか、何を処分する予定かなどの説明をしておけば、「あれがない」とか「指輪を隠したんじゃないか」などと、後からきょうだい間で揉めることも避けられます。

 まずは家の中を安心して生活できる場所にしたいから片づけるのだというあなたの思いを伝え、「どこをどのように片づけるのか」と、目的から作業の手順まで、日付け別に紙に書いて整理すると、より具体的に、あなたはもちろん、まわりの家族もシミュレートできます。

 以下が、安東さんが提案する、親の家の片づけタイムスケジュールだ。

【帰省前】
●親やきょうだいに片づけの許可をもらう。
●片づけの目標とスケジュールを考える。
●ゴミの処分法を調べて決めておく。

【1日目】
●自分が使っていた子供部屋に物が置きっぱなしなら、最初に処分を。
●ゴミの一時保管部屋として玄関に最も近い部屋を空にする。
●不用な大型家具は先に処分。

【2日目】
●親が手の届かない場所にしまい込んでいる物、捨てる判断がつかない物から整理を。
●上り下りができない2階を片づける。
●細かい物を仕分けして整理する。

【3日目】
●2日に仕分けした物を収納する。
●賞味期限がある物は日付けをわかりやすくする。
●各部屋の電球をとりかえる。
●親用に片づけノートを作成する。

【帰宅後】
●片づけノートを親に見てもらい、不用な物が増えないよう電話で話し合う。

※女性セブン2015年8月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン