国内

昭恵夫人が長期政権論に水差す発言 首相の体調への気遣いか

 安倍晋三首相に異変か──という怪情報が永田町を駆け巡っている。官邸執務室で嘔吐したとの情報や、ホテルフィットネスジムに通っていることを隠れ蓑にホテルで医療チームの検査を受けているといった情報も出ている。それを打ち消すような、単に胃薬をもらっただけだ、など情報は錯綜している。

 8月3日付の産経新聞に、昭恵夫人のロングインタビューが掲載された。その中の言葉が、与党内に波紋を広げた。

〈主人は、ずっと政治家を続けていくつもりは、ひょっとしたらないのかもしれませんね。以前『政治家を辞めたらどこに住むか』と話し合ったとき『じゃあUZU(編集部注・昭恵夫人が経営する居酒屋)をやろうかな』といわれました。私は『来たこともないのに余計な口出しはしないでね』といい返しました〉

 昭恵夫人は、8年前のことを〈一番そばにいるのですから、もっと健康管理をするべきではなかったのかと〉(同インタビュー)と後悔して夫の健康管理に非常に気を使っており、首相の体調を最もよく知る人物だ。

 自民党内や首相側近からは「(東京五輪の)開幕宣言を、安倍晋三にやらせたい」(森喜朗・元首相)と2020年までの長期政権を望む声が強い。

 そのことを十分知っているはずの昭恵夫人が、このタイミングで「主人はずっと政治家を続けていくつもりはないかもしれない」と長期政権論に水を差すような言い方をしたのは、夫の体調を気遣っているからではないか──そんな声が大きくなっているのだ。

※週刊ポスト2015年8月21・28日号

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