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どんぶり金魚が人気の理由 「呼ぶと応えてくれる」と愛好家

人になつく金魚の飼い方を紹介

 今年で5回目を迎えた金魚をアートで表現する「アートアクアリウム展 金魚シリーズ」(東京・日本橋)がにぎわっている。和ブームのひとつとして人気を集めている金魚だが、昨年、元東京海洋大学学長で金魚博士として知られる岡本信明さんが「どんぶり金魚」を紹介したことで、ペットとしての金魚にも注目が集まっている。

「岡本先生がどんぶりでの飼育法を紹介されてから、『どんぶり金魚を飼ってみたい』とお店を訪れるお客さんが増えています。小学校低学年から70代まで幅広く、女性やお子さんに特に人気が高いですね。名前をつけて可愛がり、旅行にも一緒に連れて行ったというお客さんもいますよ」(横浜で金魚屋を営む上松敏さん)

 水槽ケースにエアポンプ、浄水器を準備してガラス越しに楽しむだけが金魚の飼い方だと思われてきた。しかし、岡本さんが『どんぶり金魚の楽しみ方 世界でいちばん身近な金魚の飼育法』(池田書店、川田洋之助と共著)で紹介した金魚とのつきあい方は、カルキ抜きした水道水を入れたどんぶりで飼うというシンプルなもの。ガラス越しに鑑賞するための飼い方よりも金魚と飼い主の距離が近い。

「金魚の飼い方についての本は継続的に出してきたのですが、この本は子どもにもわかりやすく読みやすいビジュアルを心がけました。家にあるものだけで飼えるシンプルさと、岡本先生がNHKの番組で紹介されたこともあって、同種の実用書としては予想以上の売れ行きを続け、今年6月に2万3千部を数えました。ネットで話題が拡散された影響も強く感じています」(池田書店担当者)

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