書籍で紹介されている、岡本さんと琉金のシロちゃんとのどんぶりを挟んだ関係は、イヌやネコのような人間と密接な関係を結ぶコンパニオンアニマルとしてのペットと変わらない。
「観賞用に飼われる魚のなかでも、金魚は人になつきやすい魚だと思います。名前をつけて呼んでいると応えてくれるようになりますし、指にじゃれてくれるようにもなります。金魚も、イヌやネコのような人になつくペットになれるということを『どんぶり金魚』で初めて知った人も多いのではないでしょうか」(前出の上松さん)
どんぶりで金魚を飼うなんて、あまりに狭すぎる。空気が足りなくなり寿命を縮めるだけではと心配されることも少なくない。しかし「岡本先生のシロちゃんは、もう3年になりますが元気です」(前出・書籍担当者)というように、命を縮める飼い方ではないと証明している。もちろん、水をマメに換え、金魚の様子をよく把握していることが前提だ。さらに、状態にあわせて飼い方を柔軟に変化させることを専門家もすすめている。
タレントの照英も3年前から金魚を飼っており、ブログでも金魚愛を熱く語っている。芸能人の仲間にも金魚をすすめているそうだ。空前の金魚ブームは、これからが本番のようだ。