国内

子宮頸がんワクチン 14才少女副反応で記憶失いほぼ寝たきり

「今日はずっといちにちあたまがいたかった」

「おもいだしてもわすれなみがきてまたきおくがさらわれる」

「右あしがなまりのようにしびれて すごくおもい」

 2013年4月に定期接種化された子宮頸がんワクチン。2010年11月に公費助成が決まって以降、厚労省は積極的に推奨し、その結果、多くの中学生(当時)が接種した。

 しかしワクチンとの因果関係が否定できない副反応の症例が報告され、詳細がわかるまで定期接種を積極的に推奨すべきではない、と2か月あまりで呼びかけは中止された。が、今も定期接種は続いている。

 子宮頸がんの発症はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが関係することがわかっており、性交渉を行っていない女性がワクチンを接種すれば、ウイルス感染を防ぎ、子宮頸がんを予防できると予想されるが、実際のところ、その効果は証明されていない。またワクチン接種をきっかけとした慢性的な痛み、しびれ、痙攣、記憶障害などさまざまな症状が報告されており、治療法はまだよくわかっていない。そんな症状に立ち向かう6人の少女とその家族の姿を克明に記録した本が、話題になっている。

 『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』(集英社刊)の著者でノンフィクションライターの黒川祥子さんが言う。

「2013年に副反応について初めて知った時、こんなことが起きているんだと衝撃を受けました。取材を始めたのは昨年です。ワクチンを打つのはごく普通のお母さんや子供たち。この問題を広く提起できるのは医療の専門家ではなくとも、虐待を受けて傷ついた子供の取材経験がある私の役目だと思いました」(以下、「」内はすべて黒川さん)

 取材を始めて、目の当たりにしたのは“副反応の現実”だった。

「北海道で出会った14才(当時)のA子さんは、今は記憶を失っては思い出し、また失うということを毎日繰り返しています。トイレでの排泄の仕方も忘れてしまうほどで、ほぼ寝たきりの生活を送っています。

関連キーワード

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン