芋洗坂:大竹(一樹)君と田口君は、芸能界で生きていこうと真面目な話をしていたんですけど、ぼくと三村(マサカズ)君は、だいたいバカな話をしていました(笑い)。たとえば、オープンなカラオケパブでかわいい子をいっぱい連れて歌っていたら、怖い人たちに絡まれたことがあるんです。「なんだお前ら、調子にのって」と。
そこで、三村君が「うるせえんだよ、コノヤロー!」って怖い男性に立ち向かってくれたんですけど、その人がすごく背が高かったので、ソファーの上に三村君が乗ったんです。そうしたらスプリングのいいソファーだったので、トランポリンみたいに、ポヨンポヨンしながら凄んでいる三村君が、すごくかわいかった(笑い)。三村君は男気があるんですよ。
――芋洗坂さんが逆に、三村さんを助けた事はありますか?
芋洗坂:彼は酔っ払うと弾けるので、ほぼ全裸になって、靴下一枚を、股間につけて、「象さん象さん」と言いながらみんなに乾杯して回っていたんです。そこに柔道部のようなごつい人たちがいて、三村君の頭に乾杯して、グラスを割ったんです。三村君はひっくり返って倒れて、救急車を呼んだんですよ。ぼくは、ほぼ全裸で靴下一枚を股間につけている三村君を介抱しました。そのまま救急車で運ばれました。
――服を着せなかったんですか?
芋洗坂:そのままのほうが面白いんで、着せちゃだめだと思って(笑い)。
【芋洗坂係長】
1967年12月18日生まれ。福岡出身。アイドルのバックダンサーなどを経て、1988年に田口浩正と笑いコンビ、テンションを結成。5年後にコンビを休止し、舞台を中心に、パフォーマンスや振り付けなどで活躍。2008年『R-1ぐらんぷり』(テレビ朝日)準優勝。その際に名乗った“芋洗坂係長”が定着し、親しまれている。9月5日、原宿ラドンナにて、昭和のアイドルソングを、芋洗坂係長が歌い踊りまくる『アイドルナイト』開催(13時30分~&19時~の昼夜公演、http://www.la-donna.jp)。
撮影■林紘輝