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ラグビーの代表選手 サッカーや五輪とは異なる選出条件とは

 まもなくラグビーW杯が始まる。世界最高峰のリーグ「スーパーラグビー」でのプレー経験を持つ堀江翔太、田中史朗をはじめ、大野均、五郎丸歩、山田章仁ら、タレント揃いの今回の日本代表には、外国出身の選手たちも多数選ばれている。

 サッカーや五輪各競技などと異なり、ラグビーは代表選手の保持する国籍と、代表チームの国が異なっても問題ない。代表選出の条件は、

(1)本人がその国・地域で出生したこと
(2)両親および祖父母のうち少なくとも1人が、その国・地域で出生したこと
(3)その国・地域に36か月以上継続して居住し続けていること

 この(1)~(3)の条件のうち、いずれか1つを満たせば良い。ラグビーは「国籍」や「出身地」よりも「所属する協会」を重視してきた歴史があり、「外国出身選手の多さ」に対する批判はナンセンスだ。この多様性こそがラグビーの魅力といえる。今大会、日本チームを支える主な外国出身選手の横顔を紹介しよう。

【リーチマイケル】
 日本代表主将。ニュージーランド出身でフィジーにルーツを持つ。札幌山の手高校1年時から日本ラグビー界で成長。東海大、東芝で活躍し2013年に帰化。機動力に優れる。

【マイケル・ブロードハースト】
 肉弾戦で効果的に働きかける名脇役。2014年度トップリーグ(リコー所属)では全選手中4位のターンオーバー(ボール奪取)15回を記録。

【トンプソン・ルーク】
 W杯3大会連続出場となる万能型選手。2008年から3季は近鉄で海外出身者として初めて主将に。ニュージーランド出身。

【マレ・サウ】
 20歳で来日、ヤマハ所属。母国ニュージーランド、ルーツを持つサモアでの代表も視野に入れたが2013年からジャパンに。突破力に期待。

【ホラニ龍コリニアシ】
 トンガ出身、パナソニック所属。突破力とタックルが買われ2008年から代表入り。15歳で来日するまでトロンボーン奏者だった異色の選手。

※週刊ポスト2015年9月18日号

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