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大さじ4杯のココナッツオイル氷 物忘れ激減し痩身効果期待

 男性読者には初耳という人も多いだろうが、今年の春から「ココナッツオイル」ブームが到来し、健康雑誌のほか、ワイドショーでも度々取り上げられている。

 そんななか注目を集めたのが『健康』8月号(主婦の友インフォス情報社)が特集した「ココナッツオイル氷」。表紙のサブタイトルには「すごい毒出し力でやせる、物忘れ激減」とある。

「やせる」はともかく、「人の名前が出てこなくなった」「新しいことが覚えられない」と悩む中高年にとって、「物忘れ激減」の文字は気になるところだ。

「今年4月号でココナッツオイルの記事を掲載したところ大変好評だったのですが、読者から『甘ったるくて食べづらいから続かない』という声が多数寄せられました。食べやすくするために、アイスにすることを8月号で提案したんです」(佐々木千花編集長)

 そもそもココナッツオイルがブームになったのは、ココナッツオイルに豊富に含まれる「中鎖脂肪酸」にアルツハイマー病の症状を防ぐ働きがあることが認められたからだった。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座の白澤卓二教授の話。

「通常、神経細胞はブドウ糖をエネルギー源にしていますが、アルツハイマー病になるとブドウ糖をうまく使えなくなり、認知障害を引き起こします。

 ところが近年、ブドウ糖に代わるエネルギー源である『ケトン体』が発見されました。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は肝臓で分解されてケトン体になり、細胞内のミトコンドリアの中でエネルギー物質に変換されて神経細胞にエネルギーを供給する。その結果、認知症の改善に役立つのです」

 研究段階ながら、ネズミの実験レベルではすでに認知症の予防効果があることが認められているという。白澤教授は毎日大さじ1~2杯のココナッツオイルを摂ることをすすめている。それを受けて前出・佐々木編集長はこう語る。

「ココナッツオイル氷を大さじ3~4杯分食べるだけで、白澤先生が推奨する大さじ1杯分になります。作り方は簡単で、甘酒にココナッツオイルを溶かして混ぜるだけ。それを袋に入れて冷凍庫で凍らせます。半氷の時に少しなじませるとオイルと甘酒がちょうどよく混ざっておいしく食べられます」

 メタボも気になる人には一石二鳥かも。

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

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