ビジネス

米で余剰活用型経済が勃興 トイレを1ドルで貸すサービスも

エアピーアンドピーのアプリ

 いま世界には「三つのクラウド」という新たなビジネスの武器が生まれている。三つのクラウドとは「クラウドコンピューティング」「クラウドソーシング」「クラウドファンディング」だ。

 大前研一氏は「三つのクラウド時代の景色が見えていれば、新しい事業機会はあちこちに転がっている」と指摘する。

 * * *
 たとえば、スマートフォンのアプリケーションを利用した配車サービスの「ウーバー(UBER)」。これは、一般個人の空いている車をタクシー代わりに使い、アプリに乗車場所と行き先を入力すれば近くにいる登録済みの車の到着時間や料金の目安が表示され、支払いは事前に登録したクレジットカードで自動決済されるというもの。

 その便利さと料金の安さが人気を集めて世界59か国に事業を拡大している。オーストラリアのゴールドコーストでは、この1年間で従来のタクシーのほとんどがウーバーに転換してしまったほどである。

 宿泊仲介サービスの「エアビーアンドビー(AirBnB)」も、空いている個人の部屋や家を貸し借りするもので、世界192か国・3万5000都市に約60万件の登録物件があり、1日50万人が利用している。登録物件は普通の部屋や一軒家だけでなく、城、ツリーハウス、ボート、島まるごとなどもある。

 近年はカーシェアリングやシェアハウスなど誰かが所有しているモノや空間を複数の人で共有する「シェアエコノミー(共有型経済)」が広がってきたが、これからはウーバーやエアビーアンドビーのように空いているモノや空間をニーズのある人に提供して活用する「アイドルエコノミー(余剰活用型経済)」(私の造語)が主流になるだろう。

関連記事

トピックス

モデルのクロエ・アイリングさん(インスタグラムより)
「お前はダークウェブで性奴隷として売られる」クロエ・アイリングさん(28)がBBCで明かした大炎上誘拐事件の“真相”「突然ケタミンを注射され、家具に手錠で繋がれた」
NEWSポストセブン
新たな音楽特番『MUSIC GIFT』がNHKで放送される(インスタグラムより)
《「あんぱん」の特別ステージも》NHKの新たな音楽特番『MUSIC GIFT』が「夏の紅白」として期待できる理由 
NEWSポストセブン
風営法の“新規定”により逮捕されたホスト・三浦睦容疑者(31)(Instagramより)
《風営法“新規定”でホストが初逮捕》「茨城まで風俗の出稼ぎこい!」自称“1億円プレイヤー”三浦睦容疑者の「オラオラ営業」の実態 知人女性は「体の“品定め”を…」と証言
NEWSポストセブン
永野芽郁
《不倫騒動の田中圭はベガスでポーカー三昧も…》永野芽郁が過ごす4億円マンションでの“おとなしい暮らし”と、知人が吐露した最近の様子「自分を見失っていたのかも」
NEWSポストセブン
万博で
【日本人の3人に1人が栄養不良】大阪・関西万博で語られた解決の決め手とは?《キウイ60億食分を通じて、栄養改革プロジェクト進行中》
NEWSポストセブン
海水浴場などで赤と白の格子模様「津波フラッグ」が掲げられたら避難の合図。大津波警報、津波警報、津波注意報が発表されたことを知らせている(AFP=時事)
《津波警報中に目撃されたキケンな人たち》警戒レベル4の避難指示が出た無人海岸に現れたサーファーたち 「危ない」「戻れ」の住民の声も無視
NEWSポストセブン
中居正広
中居正広FC「中居ヅラ」の返金対応に「予想以上に丁寧」と驚いたファンが嘆いた「それでも残念だったこと」《年会費1200円、破格の設定》
NEWSポストセブン
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン