芸能

本を出版したアイドル 親が「ゴーストライター誰?」に絶句

著書『潜行』を出版したアイドル・姫乃たま

 アイドルが本を出版するというとまず思い浮かぶのは写真集、ブログなどをまとめて写真に少しだけ文章をつけたフォトブックなど。ところが、最近はベストセラーになった『逆転力 ~ピンチを待て~』(指原莉乃著)のように、アイドルだって文字ばかりの書籍も出版します。初の単著『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)出版にあたり、アイドルでライターの姫乃たま氏が遭遇した驚くべき出来事を振り返ります。

 * * *
 自分の単行本『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』を、出版社からいち早く受け取って帰宅し、少し得意げに両親に見せると、真っ先に「ゴーストライターってどんな人?」と目を輝かせて聞かれ、この人達はなんて恐ろしいことを言うのだろうとおののきました。

 それもこれも1984年にフジテレビ系列の生放送番組「オールナイトフジ」で、松本伊代さんが自著である『伊代の女子大生 まるモテ講座』について、「私もまだ読んでないんですけど」と発言し、笑いと話題を呼んだためだと思われます。そして私は、今でもアイドルの本は他人が書いているという考えが世の常識であることに気が付きました。

 実際に活動してみると、最近のアイドルは知名度の差を問わず、ブログを始めとするSNSに文章を書くことが仕事の一環となっています。これまでのアイドル史の中でも、最も執筆行為と密接な関係にあるのです。

 現在でも多忙なアイドルの書籍では、他者が取材をして書き上げる口述筆記の方法がとられていますが、AKB48を卒業した仲谷明香さんは『非選抜メンバー』(小学館101新書)を自らの手で書き上げたことが話題になりました。「非選抜メンバー」と言えど、AKB48のメンバーですら自分で書いているのに、無名の地下アイドルである私がゴーストライターにお願いできるわけが(予算的にも)ありません。

 私は『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』を出版するまで、タイトルの通り地下のライブハウスで歌いながら、自分の活動をブログやSNSでひっそりと広報し続けてきました。途中で、熱心なファンの方以外にもブログを読んでもらうためには、文章をきちんと書く必要があることに気が付き、さらにアイドルファンでない人も読めるように専門用語や、近しい人にしかわからない話題は極力避けるようになりました。

 そうするうちに雑誌やネットメディアから連載の依頼をいただき、その延長として書籍を出版するに至ったのです。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン