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手土産の「つまらないもの」はへりくだることで敬意を示すため

 あれ、どうすればいいんだっけ? 親戚の集まりや夫の実家など、あらたまった場所で必要となる正しいマナーだが、しっかりと覚えていないことも多いだろう。

「基本的なマナーは、今も昔も変わりませんが、その使いかたは少しずつ変化しています」と言うのは、人財育成コンサルタントでマナー講師を務める美月あきこさん(以下、「」内同)。

 手土産を、“つまらないものですが”と言って渡すのも心苦しい気がする一方、もらう場合に“つまらないものなんかいらない”と思ってしまう人も多い。

「この表現の本来の意味は、“あなたが普段、召し上がっていらっしゃるものに比べたら、つまらないものですが”と、へりくだることで、相手への敬意を示すものでした。言葉の裏に隠された思いを推し量ることなく、言葉そのものや言葉尻を捕えて反応することが多くなった現代では、その思いが通用しにくくなっているんです」

 マナーとは本来、相手に気持ちよく過ごしてもらうためにできたもの。伝わらなければ、不作法だと思われかねない。

「配慮が相手に伝わるように基本のマナーを踏まえた上で、プラスαの対応ができる人こそ、現代のマナー美人だと思います」

※女性セブン2015年10月22・29日号

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