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客の60%が中国人の韓国ホテル 彼らがうるさいと苦情絶えず

 日本と同じく韓国でも、中国人観光客による“爆買い”が話題になっている。多額のお金を落としてくれる中国人は韓国でも大切なお客様である。しかも、「韓国経済に大きな影響を与えているので、大韓民国外交部や観光庁は、公序良俗を害するなど中国人観光客のマナーの悪さに対してこれといった対策を立てられない」(地元メディア)のが現状だ。

 その腹いせというわけではないだろうが、ひとたび中国人観光客の醜態が明らかになると様相は一変する。今年3月、「公衆の面前で胸を露わに着替えた女性」など、中国人観光客の破廉恥な振る舞いが海外メディアで紹介されると、韓国メディアもそれに乗じて一斉にバッシングした。

 中国人観光客を疎ましく見る韓国人は少なくない。宿泊客の60%が中国人というソウル市内のホテルでは、「中国人が多くてうるさい」という韓国人からの苦情が絶えない。

 済州島では「中国人は『禁煙』と書かれていても平然と煙草を吸い、島は吸殻だらけ。買い物する時でも、中国人は平気で横入りするうえに、店員は注意しようともしない」という声も聞かれた。

 韓国全体に済州島のような「中国スタイル」が蔓延したとき、両者の衝突はさらに激しさを増していくだろう。  

文/藤原修平(在韓ジャーナリスト)

※SAPIO2015年11月号

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