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冬至前までは1年で最も気持ちが暗くなる 気分の入れ替えを

 だんだんと寒さが厳しくなり、気持ちもふさぎがち。そんな人も少なくないのではないだろうか。そんなときこそ、気の流れを意識して運気を上げるべきだと語るのは、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さん。その秘訣を教えてもらった。

 * * *
 風水の基礎となる陰陽五行では、秋は憂いや悲しみといった感情を司ります。収穫の季節であり、楽しいお祭りなどがある半面、日が短くなった夕暮れや、朝晩の冷え込みに気持ちの落ち込みを感じることの多い季節です。

 英語では、秋を「落ちる」という意味のフォールと呼ぶのも、秋になると木の葉が落ちるから。洋の東西を問わず、秋は憂いの季節です。

 何かとストレスの多い現代社会。秋を迎えたことが引き金になって、深刻な精神状態に陥る危険もあります。

 12月22日の冬至を迎えるまでは、陰の気が強くなる一方です。冬至を過ぎれば、日が少しずつ長くなり、クリスマスやお正月などの行事で華やいだ気持ちになれますが、冬至前の10月や11月は、一年で最も気持ちが暗くなりやすい時期です。

 季節だけでなく、環境も人の心に大きな影響を及ぼします。ユミリー風水の核となる考え方は、「人は住まいから発展する」ですが、逆のパターンもあります。住まいの気がよどんでいるために、家族の心が暗くなり、運気に大きなマイナス作用となることもありえるのです。

 だからこそ、この時期は家の中を整え、気の流れをスムーズにしましょう。気がよどむと、邪気が発生します。

 邪気は水のよどみ、すなわち湿気から発生します。秋から冬にかけては、浴室の換気と掃除が大切です。

 冷えた体をお風呂でじっくり温めるのは、一日の厄を落とす効果があります。家族の入浴が終わったら、お湯は溜めずに毎回、流すようにしてください。残り湯を溜めたままにしておくと、湿気だけでなく邪気が家中に広がってしまいます。

 そして入浴後は、窓を開けたり、換気扇を回して湿気も溜めないようにしてください。水滴を残さず拭き上げるようにすると完璧です。

※女性セブン2015年10月29日号

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