ライフ

繁華街でキャリーケースを転がす若い女子が増殖した背景とは

姫乃たまと5代目のキャリーケース(現在は6代目)

 最近、街やターミナル駅でキャリーケースを転がす若い女性が増えている。明らかに旅人とは違う雰囲気の彼女たちは、なぜわざわざキャリーケースを持ち歩くのか。キャリーケースのヘビーユーザーでもある地下アイドルでライターの姫乃たま氏が、キャリーケース女子の生態をリポートする。

 * * *
 先日、酒に酔っておおらかな気持ちになり、タクシーのトランクに大型キャリーケースを預けたまま降車してしまいました。気がついた時には後の祭り。領収書を受け取っていなかったため、一晩明けても所在がつかめず、交番で遺失届を提出したのち、為す術もなく呆然とTwitterを眺めていたところ、タクシー会社の方から失くしたキャリーケースの画像が送られてきたのです! 私は驚きと喜びの中で、いつの間にかキャリーケースなしでは生活できなくなっていることに気が付きました。

 近年、街でキャリーケースを転がす若い女性が目に付きます。無機質なデザインで、出張や旅行の際に使われる印象が強く、時にシルバーカーとも混同されていたキャリーケースを、いつしか若い女性が楽しげに使用するようになりました。旅行者には見えない彼女たちは、何者で、どこへ向かっていて、キャリーケースの中には何が詰まっているのでしょう。

 まず私のこと。私の職業は地下アイドルです。仕事はもっぱら電車移動で、衣装や物販のグッズはキャリーケースに詰め込んで自分で運んでいます。私だけでなく、ほとんどの地下アイドルにとって、キャリーケースは必需品です。

 地下アイドルファンの中には、キャリーケースを転がしている女の子を見ると、どこのライブハウスに出演しているのか想像せずにはいられないという人もいます。私も職業柄、街でキャリーケースを転がしている女の子を見ると、雰囲気で地下アイドルか、そうでないかわかります。後からライブハウスで再会して、胸の中で「やっぱり!」と、思うこともあります。

 では、地下アイドルみたいだけれど、そうでない子達は、一体何者なのでしょう。

トピックス

ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
ラブホテルから出てくる小川晶・市長(左)とX氏
【前橋市・小川晶市長に問われる“市長の資質”】「高級外車のドアを既婚部下に開けさせ、後部座席に乗り込みラブホへ」証拠動画で浮かび上がった“釈明会見の矛盾”
週刊ポスト
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン