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一度見たら消失する動画投稿アプリ リベンジポルノ対策にも

 世界中で10代から20代の若者を中心に爆発的な人気を集めている、米国発の写真共有プラットフォーム『Snapchat(スナップチャット)』。メッセージや画像、動画を相手に共有することができるアプリケーションで、相手がデータを開封したすぐ後に、その内容が消失するという点が特徴だ。

『Snapchat』が若者に人気となっている理由をIT系企業に勤務するエンジニアのAさん(男性・31歳)は、次のように分析する。
 
「『Snapchat』は、もともと社長のスピーゲル氏がスタンフォード在学中の2011年に作った『Picaboo』というアプリが元になっています。これは恋人などとプライベートな写真やテキストを送受信するアプリでした。『Snapchat』が米国のティーンにウケた理由も、データで残るとマズイような写真や動画を一瞬だけ共有できるスリルにありました。

 好きな相手から送られてきた動画や写真を開封すると、それがリアルタイムで相手に通知されます。一瞬で消えて欲しくないものは、スマホのスクリーンショット機能で写真として保存することができるのですが、それも相手に通知されるのです。こうしたきわどいやりとりができることが若者人気を博した理由の一つではないでしょうか」(Aさん)

 実際に「Snapchat」を利用しているという男性Bさん(26歳・ネット広告代理店)は、ユーザー目線からその魅力を語る。

「アメリカで人気だったアプリですが、現在では日本でも広まりつつあります。これまでのSNSは、やりとりや画像データなどが蓄積できる点が魅力でした。しかし、『Snapchat』の場合は逆転の発想で爆発的にヒットした。

 やりとりの痕跡が消えるということは、裏を返せば浮気などをしている人にとっては、うってつけなサービスとも言えます。パートナー以外の人とのやりとりをしても、それがどんなやりとりだったのか、後から相手が調べることができないからです。またリベンジポルノ対策として、彼女の側から彼氏にこのアプリを使うように持ちかけるカップルも少なくないようです」(Bさん)

 リベンジポルノやデータの流出が問題になっている昨今、「データが残らない」ことを逆に利点として活用する若者の存在が、『Snapchat』人気を支えているようだ。

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