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最新医療技術で判明 痛み原因になる「もやもや血管」治療法

 あらゆる手を尽くしたけれど膝の痛みが消えない…あきらめるのはちょっと待って!  医学は日々進歩している。軟骨変性の早期診断に話題の「もやもや血管」の治療法をご紹介。

 従来、変形性膝関節症を診断する方法はレントゲンが主流で、痛みなどの症状があっても、骨の変形が起こるまで発見できなかった。しかし、軟骨の変性具合の早期診断が可能な方法が登場。それが『MRIマッピング』だ。

「軟骨は70%が水分、15%がコラーゲン、5%が糖たんぱく質の仲間のプロテオグリカンなどで構成されていますが、軟骨に負荷が加わると変性が進みプロテオグリカンが減少。またコラーゲンの配列が崩れてきて、変形性膝関節症が進みます。それの予防を目的に『MRIマッピングによる軟骨変性の早期診断』を行っています。

 MRIマッピングでは、軟骨中のプロテオグリカンやコラーゲン配列の評価が可能で、現在の軟骨状態を知ることができます。MRI検査にかかる所要時間は約30分、料金は4000~4600円程度(3割負担の場合)。最近はスポーツをされている中高齢のかたの受診も多いです」(東千葉メディカルセンター・整形外科渡辺淳也さん)

 さらに、「レントゲン検査を行っても異常はないのに、いつまでも続く痛み。その原因は“もやもや血管”です」と言うのは、江戸川病院運動器カテーテルセンター・センター長の奥野祐次さん。

 もやもや血管とは、炎症によりできた、“もやもや”っと無秩序な血管のこと。触診や超音波診断で見つけられ、特に40代以上の人に多く発生する。奥野さんが慢性的な肩やヒザの痛みに悩む人の局所を調べてみたところ、痛みを伴う部分にもやもや血管が存在していたという。

「このもやもや血管を打ち消すために、治療ではヒアルロン酸注射などを打ちます。単純ですが、これだけで血管とともに痛みが消えます」

 注射は両ヒザで1回1000円未満(3割負担の場合)。2~3週間に1回、トータルで3回まで行うが、1回で効果がある人が多いそう。

※女性セブン2015年11月19日号

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