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『女教師ツーウェイ』誌 多くの女性教師の心の支えになった

小中学校の女性教師向けに作られた『女教師ツーウェイ』

 業界あるところに「業界雑誌」あり。今はもうなくなってしまったが、かつて定期刊行されユニークな内容で人気を博した業界雑誌を紹介しよう。

 誌名だけで魅かれてしまうのが、1998年から2014年まで81号が発行された『女教師ツーウェイ』(明治図書出版)だろう。小中学校の女性教師向けに作られた業界雑誌である。
 
 例えば2014年2・3月号を見ると、「信念を貫く私の生き方」というタイトルで、学校運営や生活指導、学級経営などにまつわる女性教師たちの体験談などが特集されている。さらに、「そのまま使える学級便り情報」や、読者の悩みや質問に答える「女教師なんでもQA」など、連載記事も充実している。
 
 最終号でもあるこの号には「さよなら女教師ツーウェイ」と題して24人の教育関係者からの哀惜の原稿を掲載。
 
〈新採用の時、本屋でふと目に入った雑誌が『女教師ツーウェイ』だ。(中略)一冊の本との出会いが、私にエネルギーを湧かせ、そして明日への希望を与えてくれた。〉(埼玉県小学校女性教諭、同特集より)
 
 多くの女性教師の心の支えになったことが窺える。

※週刊ポスト2015年11月20日号

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