国内

離婚しても子供にとっては「両親」 元夫婦による子育て体験記

 離婚をしても子供にとっては、パパとママであることは一生変わらない。別れても2人で子を育てるという選択は、欧米では主流でも、日本ではまだ少数派だ。それを実践している2人の女性に話を聞いた。

 会社勤めの35才の女性が言う。

「私が正社員で働き、それなりに収入があったため、夫は生活費をあまり入れてくれない人でした。離婚前はけんかばかりしていたせいか、3才だった息子はあまり笑わない、おとなしい子に。

 離婚して私が1人で育てるようになると、さらにやさしくなり、5才にしてお手伝いも率先してやってくれるようになったんです。言葉遣いは、まるで女の子のようでした。

 離婚直後から、元夫とは面会交流を頻繁にしていたのですが、息子の面倒も見ずに、投げやりな態度ばかり。うちで夕飯を食べられて、飯代が浮きラッキーだといわんばかりの態度だったので、『父親として息子と向き合わないなら、もう会わせない』とキレたんです。

『今度こそ完全に見捨てられる』と思ったのか、元夫の態度が激変。保育園の朝の送迎は毎日必ず元夫がしてくれ、息子とも積極的に遊んでくれるように。プロレスなど、私ではできない勇ましい遊びをするようになったせいか、息子も男の子らしくなってきました。

 ただ、3人で出かけた時に『ご結婚して何年ですか?』などと、家族として扱われると複雑な気持ちにはなります。この関係がいいのかわかりませんが、とにかく、一日一日、息子の笑顔を絶やさないようお互いに努力するので精いっぱいです」

 32才の派遣社員の女性はこう話す。

「元夫は子煩悩で、息子とサッカーをするのを楽しみにしていた人でした。それで離婚後も、土日の練習にはつきあい、試合のための遠征にもついていくという約束にしたんです。遠征は体力を使うので、それだけでも大助かりでした。

 すると、ほどなくして、こちらが何も言わないのに、養育費のほかに遠征費すべてを負担してくれるように。さらに、けがをするなど、臨時の出費があると、『大丈夫か?』と自然に払ってくれて…。

 私は派遣社員なので、結婚時と同様の収入は稼げません。自然とお金を出してくれるような今の関係は、とても助かっています。

 息子も『学校の授業参観にも来てね』などと約束をしているようで、行事にも積極的に参加してくれます。“父と母”としては、離婚後のほうが不思議とうまくいっています」

※女性セブン2015年11月26日号

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン