芸能

『あさが来た』父役の升毅「こらっ、あさ!」は素敵な叱り方

 波瑠演じる主人公・あさから1日の元気をもらえるNHK連続テレビ小説『あさが来た』。あさの父・今井忠興役を演じる升毅(59才)が裏ネタを明かしてくれた。

 * * *
 忠興は「女、男、商売はこうあるべき」というルールを忠実に守っている男性です。ゆえに、「こらっ、あさ!」と、自分のルールから外れたあさをよく叱っていました。実は、このせりふ自体は台本に1回しか書かれていませんでした。

 最初の撮影シーンで、「こらっ、あさ!」と言ったら、すごくしっくりきたんです。なんてシンプルで素敵な叱り方なんだろう!と。

 それからも随所に叱るシーンがありました。「あさ!」や「こら!」だけではもったいないと思い、監督と話し合って、できるだけ「こらっ、あさ!」にさせてもらいました。

 忠興は、厳しい一面を持ちながら心の中は人一倍優しさであふれた父親です。私はその優しさを無理に表に出そうとはせず、自然な演技を心がけています。「こらっ、あさ!」は少し意識しましたが(笑い)。

 昨年の夏から演技のアプローチが少し変わったんです。『群青色の、とおり道』という映画の撮影で田舎の町工場の親父役をする際、佐々部清監督から「演技者として演技しないでください。自分なりに考えて演じようとしないでください」と言われたんです。

「演じないで演じるとはどういうことなのか」――かなり悩みました。監督の言われたことを体現しようと必死でした。そのおかげで自分がつかんだものがあり、今こうして、人間味のある頑固親父、忠興を演じられていると思っています。

※女性セブン2015年12月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン