だから家族を守るということでは、芸人なんてメチャメチャ売れてる人以外はクズだと思ってます。メチャメチャ売れてる芸人は金持ってるから家族も守れるし、周りからも面白いと思われたり、頼りにされたりします。逆に母親が死んだ頃の僕みたいな売れてない芸人は、家族も守られへんし、大して人を笑かしてないし、クソ野郎です。
僕自身が死にそうな時は、家計を逼迫するような治療は望みませんね。仮に200兆円くらいもっていたら1兆円くらいは使ってもいいですが。
僕はせめて孫を見るくらいまでは長生きしたいと思ってますが、家族の命を守れないほど生活費がなくなった場合、こんな“死に様”も考えたことがあります。
「僕はなぜ死んでいくのか、どうやって貧乏になったのか~吉本新喜劇の裏側!」みたいな暴露系の有料動画サイトを開設して、そのお金が嫁に振り込まれるようにするんです。1年ぐらいやったところで、名もなき無人島の崖から飛び降りるところを2カメ使って生中継して、莫大なお金が嫁のところに行くようにするという計画です。
実はこの計画を嫁にLINEで送ったことがあります。僕にとっては「どないしてでも家族3人食わしていけるから安心せえ!」という一大決意表明でもありました。
なのに嫁の返事は「死になや」(死ぬな)という4文字のみ。一発で却下されました(笑)。このリアクションの小ささについては、もうちょっと嫁と話し合いたいと思います!
※SAPIO2016年1月号