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サンフレッチェ広島の過密日程 批判出るもJ人気回復契機に

「佐藤選手の意見はもっともですが、地上波ゴールデン帯の放送はJリーグ全体のアピールになることを忘れないでほしい。関東地区ではそれほど数字は良くないですが、Jリーグから見れば2ケタの視聴率が獲れるなんて最高の宣伝効果です。現状、昼間の中継では、開幕戦でもナビスコ杯の決勝でも1ケタ前半の視聴率ですからね」

 クラブワールドカップも20日以外はゴールデン帯で放送され、10日10.3%、13日9.3%、16日11.4%(いずれも日本テレビ系)を獲得。広島地区では、10日22.8%、13日27.3%と驚異的な数字を残した。

「チャンピオンシップから連戦が続いたことで、世間のサンフレッチェ広島への認識が深まった。これが何より大きい。この流れは、来シーズンの観客動員につながるはずです」(同前)

 思えば、Jリーグが開幕し、爆発的な人気を誇った1993年は水曜、土曜の連戦が続いていた。選手の疲労はピークに達していたが、限界に挑み、週2回開催を継続。頻繁に地上波ゴールデン帯で中継されたことで、世間の認知度が高まり、Jリーグブームが巻き起こった。これが週1回開催であれば、また事情は異なったはずだ。

「選手やサポーターからは2ステージ制への反発は止みませんが、一発勝負のチャンピオンシップでないと、現状では地上波のゴールデン帯でJリーグの試合が放送されることはない。

 実際、12月のチャンピオンシップからクラブワールドカップへと試合が続き、地上波のゴールデン帯で毎試合放送されたことで、久々にJリーグチームが一般的にも脚光を浴びたという事実は忘れてはならないでしょう。それが最終的に、日曜夕方の3位決定戦での視聴率2ケタ獲得につながったと思います」(同前)

 過密スケジュールに批判は出たものの、Jリーグ人気回復に向け十分な効果があったということか。

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