石本:そうなんです。ほかにもあって。仕事で悩んでいることが何年か前にあったんですけど。お笑いを目指して今の事務所に入ったのに、レポーター業が多くて「それでいいんですかね」って南原さんに話した時に、「求められていることをちゃんとやらないとダメだよ。その仕事に対して失礼だ」と言われたんです。それがすごく印象に残っていて。

「テレビでも、5分10分の番組にはスタッフがいて、そのコーナーを最高にしようと思ってやってる。朝の番組だから手を抜いて、ゴールデンだから気合いを入れる、という仕事の臨み方はダメだよ。ライブをやりたいなら、やる場所がなければ悩めばいいけど、あるうちはレポーター業もしっかりやって、寝る前とか、空いた時間できちんとライブの準備したらいいんじゃないの」って南原さんが…。今も支えになっている言葉です。

 みんな悩むと思うんです。誰かの言葉に影響されて迷ったりすると思うんですけど、信念を持つというか、軸を持たない限り、この世界しんどいですよね。

――元相方の大島直也さんがお芝居を見に来ることはありますか?

石本:ないですね。元相方はお笑いとお芝居の二足のわらじを履きたくないって、事務所を辞めたんです。「それはしょうがない、大島を応援するよ」と言っていたんですけど。やめてすぐ、『ちりとり鍋 大島』って鍋屋さん出して、みごとに二足のわらじを履いてました(笑い)。

 仲良くはしていますけど、ぼくの出ているドラマや芝居を見たくないようです。根本に、自分の方がお芝居が好きだという気持ちがあるんでしょうね。1回、この狂言を見に来てほしいって呼んだんですけどね。今年は10周年だから、見に来てほしいですね。

――お互いライバルみたいなところもあるのでしょうね。

石本:大島はそうかもしれないですね。大島が恵比寿で店をやっていたので、ぼくも2年後に同じ恵比寿に店を出したんです。そういうの、ぼくはなんとも思わないんですね(笑い)。今は大島は店をやってないから、いつでもうちの店に食べに来ればいいじゃんって誘うんですけど、来づらいみたいです。

 大島はいずれまた店を出したいみたいで、「冬だけでもお前のところでやってくれ」と言われたので、うちの店で大島のちりとり鍋を出しているんですよ。あいつが味噌も出汁も作っていて、それをうちの店が買って、作り方も学んでいるんです。店を持っていたから、元相方とコラボできる。今でもそうした関係が続いているのはうれしいですね。

【ドロンズ石本】
1973年10月11日生まれ。広島県出身。1995年に大島直也と『D.R.U.G(ドラッグ)』を結成し、翌年『ドロンズ』に改名。1997年に『進め!電波少年』(日本テレビ系)でヒッチハイクの旅に挑戦し、一躍有名になる。2003年にコンビ解散。その後、タレント、リポーター、俳優として活躍。2007年より馬肉専門店『馬肉屋たけし』をオープンし、経営者としての顔も持つ。

撮影■田中麻以

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン