肌の乾燥に毎年頭を悩ませるこの季節。カサカサだと化粧ノリが悪くなるし、毛穴が目立つ悪影響もある。さらに乾燥が進めば、肌が過敏になり、かゆみや色素沈着の原因になったり、しわができたり…と取り返しがつかないことになってしまう。
「実は、冬に保湿効果を上げるのは、けっこう難しいことなんです」
こう指摘するのは、美容ジャーナリストの永富千晴さん。
「この季節の乾燥しきった肌に化粧水をたくさんつけても、浸透しにくく、化粧水の効果を最大限に引き出せないのです」
えっ、それじゃ打つ手なし!?…と思いきや、意外にも、手軽なケア方法があるのだ。それが「レンチン化粧水」。化粧水をレンジでチンして温めるという方法だ。
やり方はとても簡単。使いたい量の化粧水を小皿にのせてラップをし、500Wの電子レンジで7秒ほど温めるだけ。10秒以上だと熱すぎてやけどをしたり、化粧水の成分が変化したりしてしまうので注意しよう。
温めたらコットンに化粧水を浸して、こすらないように優しくパッティング。乾燥が気になる箇所にはしばらく置いてもいい。手でなじませてももちろんOK。たった7秒の“チン”で肌が保湿され、見違えるようになるという。
「肌が温まることで保湿成分が浸透しやすくなり、いつも使っている化粧水の本来の効果を実感できるでしょう。肌がみずみずしくなると、キメがモチモチした感じになるので、肌色がワントーン明るくなり、毛穴が目立たなくなりますよ」(永富さん)
確かに、ほんのり温かい化粧水はミストサウナのように肌になじんでいく。目の下や目尻は特に念入りにパッティングすると、ぐんぐん吸いこまれていって、自分の肌がどれだけ乾いていたのか、実感する。
普段の化粧水でこれだけの効果があるのだから、「もっと高い商品を使えば、より保湿効果が上がるのでは…」と思うかもしれないが、レンチン化粧水には、コンビニやドラッグストアで買える1000円程度のものがおすすめ。