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東京23区内唯一の牧場で元気に育つ生後2か月の乳牛見習い

東京練馬区の牧場で乳牛見習いのモモ

 東京都練馬区にある西武池袋線『大泉学園』駅から、徒歩10分足らずの場所に、23区内唯一の牧場がある。

「こんな住宅地の真ん中に牧場が!? って、みなさんびっくりするけど、昭和10年にここができたとき、あたりは畑ばっかりだったんだって。つまり、牧場のまわりにどんどん町が広がったってわけよ」

 つぶらな瞳で牧場の成り立ちを説明してくれるのは、2か月前に生まれたばかりのモモ。

「ホントの名前はこれから申請するらしいから、モモっていうのは、ニックネームみたいなものね。あたしのママは『ホボクエン・ロングタイム・エミリー』っていうのよ、カッコいいでしょ」

 現在、牧場を切り盛りするのは3代目の小泉勝さん。地元に愛される牧場をモットーに、近隣の小学校と交流を持っている。

「総合学習でやってくる子供たちはパック詰めされた状態の牛乳しか見たことないから、お母さん牛が赤ちゃんにあげるためのおっぱいをみんなのために分けてくれてるんだって知って、びっくりするみたい」

 実際、小泉さんの話を聞いたあとは、牛とのふれあい方に変化があるという。

「23区内ではウチだけになっちゃったけど、都内にはまだ49件の牧場があって、『東京牛乳』という名前で出荷されてるのよ」

 牧場横ではジェラートも買えるので、ぜひご賞味を!

【プロフィール】
名前:モモ ♀
年齢:生後2か月
種類:牛(ホルスタイン)
勤務先:小泉牧場
職種:大きくなったら乳牛として働く予定。
主な仕事内容: お乳を出して、おいしい牛乳をみなさんに飲んでもらう!
お給料: そろそろママのおっぱいを卒業して、みんなと同じ乾燥草と配合飼料。
好きなこと:ブラッシング。
嫌いなこと:びっくりさせられちゃうこと。
現在の悩み:ママのエミリーがお産のあと体調を崩しているので、早く元気になってもらいたいなぁ…。
将来の夢:乳牛の平均寿命は4~5年と短いけど、長生きしていっぱいお乳を出したいですっ!

撮影■山口規子

※女性セブン2016年2月11日号

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