世の中にはびこる“バカ夫”たち。還暦を超えてなお、バカっぷりに磨きをかける夫たちも少なくない。まずは、埼玉県の生花店経営の女性(61才)の夫のお話。
* * *
中学の社会科教師を勤め上げた夫(64才)。少年野球に入っている小3の孫が、『野球選手になりたい』と作文に書いたと言うと、顔色を変えて孫の部屋をノック。
「いいか。教員生活38年。ひとりもプロ野球選手になったヤツなんかいないんだぞ。目を覚ませ」といきなりよ。
何を言いたいのかと思えば、「一生懸命に勉強して、おじいちゃんみたいに『先生』と言われる人間になれ」だって。
とうとう教頭にもなれずに退職。ヒマなせいか、孫の顔を見れば、こっちが赤面するようなことを毎日ぬけぬけと言っているわ。
* * *
◆続いて、福島県パート勤務女性(64才)の夫。こちらは、詐欺話にまんまと引っかかってしまったとか。
* * *
パソコンで職探しをしていて、この文言を見たらふつうスルーでしょ? しかし、夫(61才)は「やってみなくちゃわからない」という考え。「オレはこれに賭ける」と“初期投資”で8万円振り込んじゃったの。
さすがに、お金の動く話は、全部私を通すことにしたけど、この間は、家の固定電話で誰かと話している。「誰?」と聞けば、受話器の口を押さえて「マイナンバーが始まると、税務署に貯蓄額が丸わかりなんだってな。だから、いったん貯金は全額、移したほうがいいんだってよ」だって。
もちろん受話器をひったくったわよ。
* * *
◆最後は東京都在住のパート勤務女性(65才)のお話。この女性の夫は孫たちに妙な見栄を張った挙句…。
* * *
たかが孫のお年玉の話なんだけどね。夫(65才)は嫁の実家の倍出したいの。孫が幼稚園児で500円、小学生で1000円。 中学生で5000円くらいの時はよかったわよ。
でも今年は高校生。「向こうのおじいちゃんは3万円くれた」と言い出した。いくらなんでも降参かと思ったわよ。ところが「おお、そうかい」って、震えながら6万円あげちゃった。
「あんた、はかられたよ」と言っても、「うるせいやい」と意地張っちゃって。
当分、おかずに塩出してやろうかしら。
※女性セブン2016年2月11日号