芸能

母子家庭で育った西原氏「悪いのは母子家庭ではなく貧困」

「これぞ、ヴィンテージカー」と語る西原理恵子氏

 波瀾万丈な人生を駆け抜けてきた漫画家・西原理恵子さん(51才)と高須クリニック院長・高須克弥さん(71才)。西原さんが交際中の高須さんとの日常について描いたエッセイ漫画『ダーリンは70歳』は、発売1か月で早くも3刷りに突入するヒット作に。そんな西原さんが、自らの人生を振り返りながら、賢く生きるヒントを教えてくれた。

 * * *
 私が育ったのは、高知の小さな漁師町で、男は漁に出ている以外は酒や博打でひどかった。だから高知の女は強くてね、私の母親も2回失敗しているから、“いつでも別れられるのと、今は別れられないとでは大違いじゃ”と、口ぐせのように言っていました。それは、自分のために内緒のお金を貯めておけってことなんですよね。

 父親が自殺したのは私の美大受験の前日。母をボコボコに殴って、私の貯金を全部持って競艇へ一発当てに行った。“この男、終わってるな”って子供ながらに思いましたね。

 こうして母子家庭になって大変だったけど、母子家庭が悪いんじゃなくて、貧困が悪いってわかる。例えば女性には、無職で子供を産んでしまうことが、どれだけ危険かも知ってほしい。

 男性の暴力も絶対受け入れちゃダメ。そういう当たり前のことを、どうか子供にしっかり教えてあげて。

“夫はATM”って、はっきり言うママ友たちを何人も見てきたけど、そんなこと言ってると、“パパ、早く死んじゃえ”って、いつか子供まで言うようになっちゃうよ。

 田舎にいた時は、白馬の王子様ってツチノコみたいな存在だった。私の周りはヤンキーの男ばっかりで。いろんな男とつきあって、若い頃は“この人、どうしてこんなひどいことを言うんだろう”って、心ない言葉を死ぬほど言われたの。

 でも、仕事をして自立できたら、自分の人生を必ず切り開けるってわかった。かっちゃん(高須さん)だって、最初から優しかったわけじゃなくて、今までの歴代の女性たちがここまで育てあげてくれたって思ってる。“これぞ、ヴィンテージカー”というか、出来上がった男性のありがたさですよね。

 男子は、そもそもみんな三等賞。一等にするか、六等にするかは、女次第ですから。

※女性セブン2016年4月14日号

関連記事

トピックス

国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン