ライフ

血の好循環「つくる、増やす、流す」食事メニューを紹介

血の好循環を生む食事メニューとは

 テレビ番組や雑誌でしばしば特集される「血液サラサラ」理論に疑問を呈する『血流がすべて解決する』(サンマーク出版)が話題だ。その著者で漢方薬剤師の堀江昭佳氏は島根県・出雲大社の表参道で90年続く漢方薬局の薬剤師として、多くの人々の体の悩みと向き合ってきた堀江氏の著書は増版を重ね、4万5000部のベストセラーとなっている。

 堀江氏は同書で人間の体調不良の原因のほとんどが「血流の悪さ」にあり、それを良くして「血流たっぷり」にすれば症状は改善すると説いている。

 イライラしたり、落ち込んだりとマイナスの感情が芽生えるのも、血流が悪くなって脳に血が行き渡らないことが原因だという。血流を良くすると、ひとつの症状が改善されるだけでなく、同時に他の症状も一緒に良くなることもあるという。堀江氏がこう話す。

「以前、70代の女性が耳が聞こえにくい、めまいがするということで相談に来た際、耳鳴りやめまいの漢方を処方したが効かなかった。

 ある日、疲れが取れないと言ってきたので、その日はたんぱく質の栄養剤をお渡ししたんです。すると、疲れが取れたのはもちろんですが、しばらくして“耳が聞こえるようになった”と言うんです。彼女は老化で耳が聞こえなくなっていたわけではなく、栄養バランスの悪い食生活を送っていたため、十分な血流が行き渡っていないことが難聴の原因だったのです」

 また堀江氏によれば、血をたっぷりにすることなく、「血液サラサラ」健康法だけを実行すると、逆に体調を崩すこともあるという。

「足りていないスカスカの血流を無理やり全身にめぐらせることになり、ふらふらとめまいがしたり、気分が悪くなったり、いわば強制的に立ちくらみの状態を作りだしているようなものなのです」

 血流が悪いのは「血がつくれない」→「血が増やせない」→「血が流せない」の順序で起きている。つまり血流を良くするためには「つくる、増やす、流す」ができる体質作りが重要となるのだ。

 では、「つくる、増やす、流す」の血の好循環を実践するには、どんな日常生活を送ればいいのか。まずは食事からみていこう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト