人それぞれいろいろな自慢があるが、周囲の人々にとっては面倒くさい自慢も少なくない。山形県のつけもの工場勤務のHさん(70才)は、夫のどうでもいい自慢に困っているという。
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これといって人に誇れることがない夫のたったひとつの自慢は、お酒を飲まないこと。温泉地のカラオケに行ったりすると「ま、一杯」って言われるじゃない。そうすると夫は、「オレは飲まないんだ」とキッパリ。そこでやめておけばいいのに、「うちの家系は親父もジイさんも、そのまたジイさんも、お酒は一滴も飲まないから」って威張るのよ。
お酒が好きな人は面白くないから「じゃあ、お金残って蔵が建つね」とかあてこすりを言うわよ。夫がバカなのはその後。
「今どきだから蔵は建てないけど、家は建てたぞ。自分の家はもちろん、長男の家も建ててやったんだ」って見ず知らずの人相手に延々と。
鼻の穴を広げて話すダンナのバカ面を見たくないから、人が集まるところでは別行動よ。
※女性セブン2016年6月2日号