今、主役の話が4本きていて1年後までスケジュールが埋まっているが、「脂が乗っている」といった感覚はないと話す。

「だって10年前も20年前も忙しかったし、その頃だって質の高い仕事をしていたと思っていますから。人生ってアベレージだと思う。僕はどこかにピークを持つことより、アベレージとして高いことを目指しているんです。今はたまたま主役が続きますが、主役じゃなくても一生懸命やりたい」

 主役が偉いわけではない──それが、無数の現場で叩き上げてきた内藤が、驕らないために自らに課す戒めであり、裏返せば脇役、相手役でドラマを支えてきた密かな自負なのかもしれない。

【ないとう・たかし】1955年5月27日生まれ。大阪府出身。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主製作映画で注目される。中退し、文学座研究所を経て、1980年に『ヒポクラテスたち』で商業映画に役者デビュー。『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)で捜査一課長役を演じるほか、4月から『土曜スペシャル ナイトウ旅行社』(テレビ東京ほか)で情報系旅番組の司会を務める。また、情報番組『スタイルプラス』(東海テレビ)での司会は今年で10年目。7月に映画『海すずめ』が公開。

●撮影/橋本雅司 ●取材・文/鈴木洋史

※週刊ポスト2016年6月17日号

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