「死後に弁護士を通じて“相続の際、Aさんには負債があります”という通知を息子さん宛に送りました」(前出・幹部社員)

 連絡を受けた松居は激怒した。

「遺産を受けとれると思っていたら、借金が降りかかるというんですから。“結婚生活であれだけ苦しめられたのに、そんなバカな話があるか”と、松居さんは怒髪天をつく勢いでした」(松居の知人)

 通常、負債の相続を避けるためには、「相続放棄」をするほかない。だが、松居は揺れた。

「Aさんは創業者として、P社の株も所有していたんです。通常であればこの株も息子さんに相続されますが、相続放棄すればAさんの株も手に入らない」(前出・幹部社員)

 株は相続した後、売却すれば金になる。株投資で年間10億円を儲けていると報じられる“カリスマ実業家”の松居だけに、前夫の負債と株の売却益を天秤にかけ、おおいに迷ったという。結論から言えば、松居は相続放棄を決めた。

「息子さんは船越さんに相談し、“ぼくは何もいらない”と言っていたんです。内縁の妻もいますし、これ以上掻き回すべきではないと船越さんは助言したといいます」(前出・芸能関係者)

 松居はひとまず、前述のAさんの会社の継承も含め、相続に関しては身を引いた。だが、ただでは引き下がらなかった。松居自身もP社の株を持っており、つい先日、この株を買い取るようP社の会長に迫ったのだという。

「松居さんの持ち株は、Aさんとの結婚時に譲渡されたものでした。P社は非上場会社ですが、もし上場すれば株は莫大な利益を生む。彼女は長年これを狙っていたのですが、Aさんの死後、改めてP社の財政状況を調べ、今後株を持ち続けても意味がないと判断したようです。非常に強引な要求ですが、実はこれまでもP社と松居さんの間では小さなトラブルは多数ありました。“株主”ということでは対応しますが、それ以外のことでは経営陣も極力彼女にはかかわらないようにしてきたのです。まあ、そういうかただからしょうがないんですが、今回もいったいどうなるのか不安です」(前出・幹部社員)

 社員一同絶句したという松居の“相対取引”だが、彼女にとって、この株売却はAさんとの完全なる決別の意味合いもあったようだ。

「今までは“愛息の実父”という事実がありましたが、亡くなってなお子供に負債を押しつけるのであれば、わずかな情も消える。前夫の痕跡をひとつ残らず消し去りつつ、取れる金は取ると。松居さんらしい決断でしょう」(前出・芸能関係者)

 松居の事務所にAさんの死去と相続問題について聞いたが、回答は得られなかった。

※女性セブン2016年7月14日号

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン