国内

1500人取材の放送作家が教えるNGワードは「女子力高い」

「すごい!」と思う人の最高の会話力とは?

 2012年に発売された阿川佐和子の『聞く力』(文春新書)がベストセラーになって以降、“話の聞き方”や“話し方”をテーマにした本が数多く出版されている。会話力は友人とのコミュニケーションだけでなく、いまやビジネスでも欠かせない潤滑油。

 そこで、これまで約1500人にインタビュー。『「すごい!」と思う人の最高の会話力』(大和書房)を出版した放送作家の吉川スミスさんに、会話力をアップさせる方法について伺った。

――そもそも放送作家などの裏方さんにも会話力は必要なものですか?

吉川:新人の頃、放送作家は「書く」のが仕事なので、「会話力」は必要ないと思っていたんです。でも売れている放送作家の先輩や芸能人の方々ほどコミュニケーションや雑談が上手いと初期の段階で気づかされ、会話力の必要性を感じるようになりました。実際、テレビもラジオも何気ない雑談から企画がどんどん生まれていくんですよ。これはメディアの仕事をしている人に限った話ではなく、ママ友や親戚づきあいなど、どんな人でも使えることかと思います。

――スミスさんは最初から話上手だったんですか?

吉川:いえいえ、新人の頃は会話どころか、重度の“空気の読めない”奴でした。その上、プライドだけは高かったので、仕事はできずミスばかりして先輩に怒られてばかりでしたね…。でも自分ができない奴で失敗を重ねてきたからこそ、身を持って“リアルに使える会話力”というのがわかってきたんです。

――会話で注意したいNGワード・テーマがあれば教えてください。

吉川:何気なく言ってしまう話題としては家族ネタですね。今はシングルマザー・ファザーの家庭で育った方も珍しくありません。私もラジオでお仕事したモデルさんが、若くして父親を亡くしたと知らずに、父の日のエピソードを聞いてしまうという「トークの事故」を起こしたことがあります。なのでプライベートな話は詮索しないのがベストです。

――なるほど。ほかには?

吉川:血液型や世代でくくり、決めつけるのもよくありませんね。「B型はこういう性格だよね」「ゆとり世代だから~」という会話も避けたいところです。

――何気なく言ってしまいがちな会話ですよね。

吉川:あとは意外かもしれませんが、よかれと思って使う「女子力高い」という言葉も危険です。職場でお菓子を配ったりした女性に「女子力高いね!」と褒めたつもりで言う人もいますが、言われた本人も「アピールするつもりじゃないのに…」と不満に思うし、それを聞いている周りの女性は「じゃあ私は女子力が低いってこと?」と気分の良いものではなく、負の連鎖になります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト