阿川佐和子一覧

【阿川佐和子】に関するニュースを集めたページです。

キンプリ平野の天然エピソード、五円玉をチョコと思い飲んだ
キンプリ平野の天然エピソード、五円玉をチョコと思い飲んだ
 King & Princeの平野紫耀(23才)の人気はとどまることを知らない。女性ファッション誌の人気企画「国宝級イケメンランキング」で2019年の上半期と下半期で2連覇。阿川佐和子(66才)は新聞の連載小説で平野を実名で登場させ、明石家さんま(64才)はその天然ぶりに惚れ込んでいるという。 そんな平野は小学生に入学後すぐ体力づくりのためにダンススクールに入った。すぐに頭角をあらわし、15才でジャニーズ事務所に入所した。その後、ジャニーズJr.に所属。当初は関西ジャニーズJr.の一員として、コンサートの舞台に立ったり先輩のバックで踊るなど、テレビや舞台でも活躍した。 その後、2015年に18才で上京。平野のほか、永瀬廉(21才)と高橋海人(20才)が所属するMr.KINGと、岸優太(24才)、岩橋玄樹(23才)、神宮寺勇太(22才)からなるPrince、それぞれ別のユニットが活動を共にするという立ち位置で、「Mr.King vs Mr.Prince」として活動。 そして上京から3年で、King & Princeとして堂々のCDデビューを飾り、紅白にも2年連続で出場。順風満帆に見える平野だが、その間には心労もあった。 2016年の舞台『ジャニーズ・オールスター・アイランド』で、平野はそのときの心情をせりふにのせて語っていた。「この舞台は、演出したジャニーさんの考えで、出演者の身に起こった実際の出来事を反映させて物語を展開していました。その中で平野さんは、《僕が東京に出る時に母親の頭に悪性の腫瘍が見つかった》《母さんは僕が小さい頃に離婚しちゃって、夜遅くまで働いたから病気になっちゃって》と語っていたのです。この部分は完全なせりふかと思われたのですが、後日、母親の闘病が報じられ、そんな思いを抱きながら舞台に立っていたのかと、とても驚きました」(舞台関係者) 母親はその後、無事回復。家計のために芸能界入りを選んだ少年は、舞台でテレビで、家族を元気づけている。 努力家で、見目麗しい平野だが、その内面もユニークだ。テレビ番組への出演が増えたことで、その天然っぷりが話題を集めている。「“セプテンバーは何曜日?”や、“座右の銘はみずがめ座”、4月1日のエイプリルフールを“エリンギプール”と言い間違えたり…平野さんは数々の珍言を残しています。エッジが効きすぎた勘違いは〝平野語録〟と呼ばれています」(テレビ局関係者) あまりにもぶっ飛んだ勘違いのため、計算された、“ビジネス天然”と揶揄する声もあるが、そうではない。「テレビでの面白発言はつくっていませんよ。小学校の頃から、あのまんま。五円玉をお菓子の『五円チョコ』と間違えてのみこみ、電柱を倒そうと素手で何度も殴る。極めつきは給食の牛乳パックを返却しようと配送トラックに飛び乗って、そのまま隣町まで運ばれた話もあります(笑い)。あの頃に比べたら、少し大人になったかなってくらいです」(地元の同級生) 天性の“人たらし力”で多くの人に愛される平野は、ジャニーズ事務所の先輩にもかわいがられている。「山下智久さん(34才)は平野さんを“面白くていいヤツ”と連れ回し、BBQパーティーをする仲です。嵐の松本潤さん(36才)とは、『花のち晴れ~』で主演を平野さんが演じる際、直接、助言をもらったことから師弟関係にあります。 TOKIOの長瀬智也さん(41才)を“なりたい男”に挙げ、彼から男らしさとセクシーさを学んでいるとか。他事務所では、小栗旬さん(36才)と公私共に親交が深い。平野さんが眠れない夜には朝方まで、小栗さんはテレビ電話で付き合ってました」(前出・芸能関係者) 先輩からの寵愛を受ける一方で、平野も全力で慕う。ついには先輩と同じマンションへ…そんな彼の“先輩愛”もまた、平野伝説として語られるのだろう。※女性セブン2020年3月5日号
2020.02.25 16:00
女性セブン
キンプリ平野紫耀、苦労の私生活 両親の離婚と涙の手術室
キンプリ平野紫耀、苦労の私生活 両親の離婚と涙の手術室
 現在、もっとも人気があるイケメンと言われているのが、King & Princeの平野紫耀(23才)だ。女性ファッション誌の人気企画「国宝級イケメンランキング」で、2019年の上半期と下半期で2連覇、表紙を飾った雑誌は完売し、4月からはドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)で、Sexy Zoneの中島健人(25才)とW主演を務める。 平野が魅了しているのは、ファンだけではない。阿川佐和子(66才)は読売新聞の連載小説『ばあさんは15歳』で、“好きになってしまった”と、ヒロインを一瞬で恋に落とす役どころで、平野を実名で登場させている。 バラエティー番組に出演すれば、明石家さんま(64才)も惚れ込む天然ぶり。先月はさんま主演の舞台を平野が鑑賞に訪れた際には、さんまが楽屋に招き入れている。 そんな老若男女から愛される令和最強男子の半生は、人知れぬ苦労に満ちていた。 JR名古屋駅から電車で40分。閑静な住宅街を進むと、築30年を超える2階建ての木造アパートが見えてくる。こぢんまりとしたその建物が、平野の生家だ。「両親と紫耀くんの3人で住んでいました。お母さんもかわいい人だけど、お父さんがすごくイケメンで紫耀くんにそっくり。仲はよかったんですけどね、弟が生まれた頃に両親が離婚したんですよ。紫耀くんは3才だったかな。そこから女手ひとつで子供2人を育てていました」(平野の祖母の知人) 長男の平野は母親の不在時には弟のために料理をした。得意料理は納豆メニュー。栄養と節約を重視して考えた。「それでもいつもおしゃれでした。子供にみじめな思いはさせたくないっていう、お母さんの考えがあったんじゃないかな。周りがキャラクターがついた服を着ている2才くらいの頃から、紫耀くんはシャツにデニム、足元はブーツで決めていて。ヒョウ柄の“つなぎ”なんかも着ていましたよ」(前出・祖母の知人)◆将来を決めた涙の手術室 平野は幼児期に「川崎病」を発症し、大手術を受けている。川崎病は乳幼児に多く見られる血管の炎症で、心筋梗塞の要因にもなるが、原因は不明。激しい運動を医師から禁止されていた。しかし、彼の運動センスは幼少期から目を見張るものがあった。「小学校に入学してすぐに、体力づくりのためにダンススクールに入りました。入った頃は激しい運動が禁止されていて、軽めに踊ることしかできなかったけど、センスは抜群。体力がついて、医師から運動の許可が下りて本格的に練習を始めると、才能が一気に開花した。名古屋でも注目されるようになり、平野くんはこの頃から、芸能界で活躍して家計を助けたいと口にしていました」(平野の知人) しかし、またしても体がストップをかける。小学4年生のときだ。「1日7時間に及ぶ猛練習で、膝を痛めてしまったんです。アスリートが患うような症状で、また手術を受けることになりました。平野くんは、母親が医師と手術費用について話しているのを聞いてしまい、また迷惑をかけてしまったと泣いていたこともあった」(前出・平野の知人) 膝は今も完治はしていない。コンサートでは痛みをこらえ、パフォーマンスすることもあるという。※女性セブン2020年3月5日号
2020.02.22 07:00
女性セブン
諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師
人生は「順接よりも逆説のほうがおもしろい」と鎌田實医師
 順風満帆の人生を誰もが夢に描くものだが、現実は難しい。しかし、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師は、1歳10か月で養子として両親に迎えられたみずからの半生や、育ててくれた親の人生を振り返りながら、紆余曲折を経てあえて選び取った人生の魅力について語る。文中で登場するが、鎌田氏は「スクワット」を用いた健康法を提唱している。 * * * 人生は、順風満帆であるよりも、紆余曲折あったほうがおもしろい。順当に、だからこうなったという整合性のある人生よりも、苦境にもかかわらず、あえて選び取った人生にぼくは魅かれる。 接続詞でいえば、「だから」「このため」「それゆえに」という順接ではなく、「しかし」「けれども」「それでも」「それなのに」「にもかかわらず」という逆接の文脈で語られる人生である。 逆接の人生には、いろんな障害があるけれど、自分はこう生きたいんだという強い意思やひたむきな思いがある。「にもかかわらず」という言葉には、どんな状況になっても、逆接で人生を展開していく力がある。 認知症になった、にもかかわらず、認知症と生きるとはどういうことか、積極的に社会に向けて発信し続ける。進行がんで命の期限が見えてきた、にもかかわらず、家族と穏やかな日々を過ごしている。ぼくはそんな人たちの姿をたくさん目にしてきた。 この「にもかかわらず」という生き方を最初に教えてくれたのは、父だった。父は10代で青森から上京。結婚した女性は、心臓病を抱えており、その治療費を稼ぐため必死で働いていた。 決して、恵まれた状況とはいえない。「にもかかわらず」、訳あって実の両親と別れた1歳10か月のぼくを、養子として迎えてくれたのだ。 ぼくを育てることは、とても大変だったと思うが、父は父なりに充実した人生を送ったようにも思う。経済的な困窮や妻が心臓病であるという現実のなかで、子どもを育てる喜びや苦労が、心の支えになることを、ぼくも親になって知った。 母が他界した後、父は東京で一人暮らしをしていた。ぼくは、茅野市に丸太小屋を建て、父を呼び寄せた。丸太小屋は父の名をとって「岩次郎小屋」と名付けた。それから10年間、ぼくと妻、子どもたちと三世代で暮らした。 最後は、ぼくの子どもたちに、手足をお湯で洗ってもらい、ふるさとの大好きな、高橋竹山の津軽じょんがら節のテープを聞きながら、88歳の人生の幕を引いた。 父に教わった「にもかかわらず」という生き方は、ずっとぼくのなかに根付き、困難を生き抜くための力となっている。 先月、『サワコの朝』(TBS系)というテレビ番組に出演し、阿川佐和子さんに父に教えられたことや鎌田式スクワットとかかと落としなどについて語った。 長年の腰痛もちだという阿川さん、スクワットで腰痛を改善できたらいいが、スクワットが苦手だとか。スタジオでは、椅子の背もたれなどにつかまりながら行う簡単なバージョンのスクワットをお教えした。 そのときのことを、彼女は『婦人公論』の「見上げれば三日月」という連載に書いている。「タヌキのようだったお腹がすっかりへこんでしまった」と、ぼくの体型変化に驚きつつ、ご自身もスクワットを始め、2日が経つという。「これをどのくらい続けると効果がでますか?」という彼女の問いに、ぼくは「だいたい2か月くらい」と答えた。「ここが問題である。聞く力はあっても(あるか?)、私には『継続する力』が、自慢したくなるほど、ない」 2か月と聞いて、阿川さんは、自虐的な笑いで連載原稿を締めくくっている。 逆接の生き方には、「さはさりながら」という、矛盾したものを、矛盾したまま抱えていく「人間の幅」みたいなものもある。 わかっちゃいるけど……。これも、阿川さんの人間らしい逆接の人生かもしれない。●かまた みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉教授。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に、『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。※週刊ポスト2019年9月6日号
2019.08.29 16:00
週刊ポスト
岡田准一との赤裸々エピソードを披露した高橋一生
岡田准一&高橋一生 高校時代からよくキスをしていた
「恋人に対しては不器用に過剰になってしまうところはとても共感できます」。自身の役柄について、そうコメントしたのは、7月19日スタートのドラマ『凪のお暇』(TBS系)で、主人公・凪(黒木華・29才)の恋人・慎二を演じる高橋一生(38才)。慎二はとても空気が読める男だが、凪に対してだけは不器用。凪を思うほど嫌われてしまう逆走ぶりに、女性ファンはハラハラドキドキさせられそうだ。 そんな高橋がドラマより一足先にファンをざわつかせている。 7月13日放送の『サワコの朝』(MBS/TBS系)に出演し、高校時代からの親友であるV6・岡田准一(38才)との“赤裸々”エピソードを披露したのだ。2人は堀越高校の同級生で、毎日一緒に過ごし、高橋の家に岡田が泊まることもしょっちゅうの半同棲生活を送っていたという。先に売れっ子になった岡田がファンに囲まれると、高橋は「先に帰ってるから」と言って家で待っていたというから、まるで本当の恋人さながらだ。 あまりにも仲がよすぎるエピソードに、番組MCの阿川佐和子(65才)が「デキてたの?」とツッこむと、高橋は「デキてたんだと思いますよ」とはにかんだ。「岡田さんは所属するジャニーズ事務所で登山部を作っていますが、高橋さんが岡田さんを登山に誘ってから、岡田さんがハマったそうです」(テレビ局関係者) 仕事現場でも“ラブラブ”ぶりを見せていた。初共演となった2014年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』での出来事だ。「岡田さんが殿で高橋さんが家臣という役柄でした。クランクアップのセレモニー会見では、出演者の何人かが岡田さんの頰にキスをする流れに。でも、高橋さんだけ、岡田さんの口にしたんです。2人は高校時代からよくキスをしていたそうで、本人たちは平然としていましたが、周囲は赤面していました」(ドラマ関係者) お互いに多忙を極める今も変わらず連絡を取り合っている。「最近、ご飯の約束をしたのに高橋さんが忘れてしまってドタキャン。それでも岡田さんは怒ることもなく、“じゃあ、いつにする?”という感じだったとか」(前出・テレビ局関係者) 次の共演が楽しみだ。※女性セブン2019年8月1日号
2019.07.20 07:00
女性セブン
長嶋茂雄氏が入院する病院の充実ぶり、「療養型病院」に注目
長嶋茂雄氏が入院する病院の充実ぶり、「療養型病院」に注目
 その施設は東京郊外の緩やかな丘の上に建ち、屋上からは都心が一望できる。オートロックを解除し、施設内に入ると、彫刻や絵画があちこちで間接照明の柔らかい光に照らされる。“入居者”には豪華な懐石料理などがふるまわれ、月に何度か、プロの演奏家によるクラシックコンサートが開かれる──。 まるで高級ホテルのようなこの施設は、実は200床を超える病院である。この豪華な病院の一室を今、ひとりの国民的スターが使っているという。 長嶋茂雄氏(83才)だ。長嶋氏が高熱と激しい腹痛を訴えて緊急入院したのは昨年7月。胆石を患い、8月には面会謝絶となった。「一進一退の状態が続いたのちに回復傾向となり、入院していた都内の大学病院を退院しました。その後、施設サービスが充実していたこの病院に入院し、現在は自宅と病院を行ったり来たりする生活だそうです。 もともと豪華な病室を完備した病院ですが、長嶋さんが暮らすのはそのなかでもスペシャルな個室とのこと。キッチンがあって、身の回りの世話をするお手伝いさんもいるそうです。料金は驚くほどで、1か月の費用は部屋代や食費など含めて3ケタ万円とか。関係者の間では『さすがミスター』と囁かれています」(長嶋家の知人) この病院には特筆すべき点が多々ある。冒頭で紹介した通り、立地は抜群でセキュリティーは万全、有名人向けにプライバシーの管理も徹底され、入院患者向けのレクリエーションも充実している。「ほかにも病院特有のにおいを排除し、各部屋の家具調度品や食器類は無味乾燥な“施設っぽいもの”ではなく、家庭の雰囲気を感じられる温かみのあるもの。患者の尊厳を守るために洋服やアクセサリーなどを貸し出し、プロの料理人が常駐して食事にも配慮して、お酒の持ち込みもOKです」(病院関係者)「居心地がよく安心できる場所」を目指しているそうで、ハード面だけでなくソフト面も万全だ。「医師や看護師だけでなく、ケアワーカーやリハビリスタッフが勢ぞろいで、患者の生活を24時間体制でサポートします。終末期の患者に対しても最期まで『ひとりの人間』として尊重し、スタッフが心を尽くして全力で支援します」(前出・病院関係者) この病院の形態は、最近注目を集める「療養型病院」と呼ばれるものだ。「全国の病院の多くが赤字経営に苦しむなか、突出した理念とビジネスモデルで人気の病院です。入院患者の8割ほどが終末期の患者ですが、この病院はできる限り患者をベッドから起こして、寝たきりを減らそうとする。おかげで歩行器で入院した患者が、しばらくするとスタスタと歩き始めたなどの話が絶えません」(前出・病院関係者)◆三國連太郎さんや阿川弘之さんも これまで老後の終の棲家といえば老人ホームが定番だったが、最近はこうした療養型病院で過ごす人が増えている。「2013年に亡くなった三國連太郎さん(享年90)や、阿川佐和子さん(65才)の父親で、2015年に亡くなった作家の阿川弘之さん(享年94)も最期は療養型病院で過ごされたそうです」(芸能関係者) 阿川さんの父・弘之さんは、昔から「もしおれが老人ホームに入ることになったら、自殺してやる」と訴えていた。ところが、阿川さんが“騙し騙し”で弘之さんを療養型病院に入院させると、あまりの快適さに大満足したという。 阿川さんは当時の様子を共著の『看る力 アガワ流介護入門』(文春新書)でこう記している。《実際に入ってみたら病院食がとても美味かったらしく、すっかり気に入っちゃって。「病院食はまずいものだ」と思い込んでいる父が、こちらの食事を口にしてひと言、「うまい!」と言ったので、よし、やったあ、と(笑)》※女性セブン2019年5月23日号
2019.05.11 07:00
女性セブン
福山雅治の顔芸も話題に
福山主演『集団左遷!!』、『半沢直樹』など企業モノとの共通点
 福山雅治主演で初回視聴率13.8%の好発進を切った日曜劇場『集団左遷!!』。福山にとって3年ぶりの連ドラ出演で、初の銀行員役ということでも話題に。これまで日曜劇場では企業ドラマがヒットしてきたが、それらとの共通点とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * TBS「日曜劇場」の企業ドラマのヒット作『半沢直樹』、『下町ロケット』、『陸王』、そして今季の新作『集団左遷!!』の共通点は何か?・主人公が「熱い男」である。・仲間とともに逆境に立ち向かう。・強烈キャラの敵が現れる。 どれももちろん正解だが、もうひとつ、「できた嫁(元妻も含め)がいる」というのがある。『集団左遷!!』では、長年銀行に勤めてきた主人公・片岡(福山雅治)が、支店長に抜擢され、喜んだものの、任されたのは「廃店」が決まっている鎌田支店。リストラを推進する人事担当の取締役・横山(三上博史)からは「頑張らないように」とクギを刺されるが、片岡は生来の頑張り気質で、鎌田支店廃店撤回の下剋上に挑むことになる。 初回から取引先の社長に逃げられそうになるわ、部下に「死にたい」と言われるわ、横山の指示で支店に調査が入るわ、困った事態が連発する。そんな夫を見守る妻のかおり(八木亜希子)は、支店長就任祝いに赤飯を炊く。なのに、夫はゆっくり食べる時間もない。それでも彼女は夫に怒ることもなく、マイボトルにドリンクを用意。ダダダッと小走りで帰宅した片岡は、ボトルを握りしめて、またダダダっと走り出ていく。マラソンの水分補給か。そんなことの繰り返しであっても、かおりは落ち込む夫に絶妙なタイミングで「アイスでも」と差し出すのだ。肉でも酒でもなく、アイスというところに「ともだち感」「同士感」が出て、心憎い。 考えてみれば、『半沢直樹』では、忙しすぎる半沢(堺雅人)に文句を言ったり、「ぜってー、負けんじゃねーぞ」と発破をかけたりした強気モードの妻(上戸彩)が、夫の勤める銀行の妻たちが集まる奥様会に出て、情報を収集するなど地道に活動。その情報が夫の「倍返し」の決定打を作った。また、『下町ロケット』では、主人公の佃航平(阿部寛)の会社が理不尽な訴訟に巻き込まれそうになったとき、元妻の和泉沙耶(真矢ミキ)が力になってくれる弁護士を紹介したのだった。『陸王』では、老舗足袋屋を営む主人公宮沢(役所広司)が、ランニングシューズ開発という夢を追いかけ、息子(山崎賢人)と対立しても、宮沢の妻・美枝子(檀ふみ)は、ほんわかと見守る。このドラマでは、工場のベテランで縫製課のリーダー正岡あけみ(阿川佐和子)が仕事上の女房役で宮沢をサポートしていたのも忘れちゃいけない。 ギリギリまで追い詰められた主人公たちが、ささやかなヒントをきっかけに逆転ホームランを打つ。その気持ちよさこそ、「日曜劇場」企業ドラマヒットの不可欠要素。『集団左遷!!』のかおりは、若いころはアナウンサー志望で、銀行の窓口時代はアイドル的存在だったという。『あまちゃん』の元地元アナウンサー役に続き、かおりは八木亜希子のためにあるような役ともいえる。かおりは何かヒントを出すのか? それとも出すのは、マイボトルとアイスだけ? 彼女の存在をどう活かすか。このドラマの成功に大きく関わってくる気がする。
2019.04.24 07:00
NEWSポストセブン
阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説
阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説
【著者に訊け】阿川佐和子さん/『ことことこーこ』/角川書店/1620円【本の内容】 結婚10年目にして離婚、両親の暮らす実家に帰ってきた香子。弟夫婦とその子供が帰ってきた正月、最初に感じたのは、母・琴子のちょっとした異変だった。「お前たち、気付いているかどうか知らないが」と前置きしながら父が言う。〈母さんは呆けた、母さんは呆けた、母さんは呆けた!〉。認知症が徐々に深刻化していくなかでも、落ち込むばかりではなく、明るく奮闘する香子の姿を描く介護小説。 漢字で書くと、「琴子と香子」。38才の香子は、離婚して10年ぶりに戻った実家で母琴子の異変に気づく。どうやら母は認知症になったらしいのだ。フードコーディネーターの仕事を始めたばかりの香子は、周りの助けも借りて、つまずきながらも介護に仕事に奮闘する。 阿川さん自身も、2015年に父を看取り、今も認知症の母を介護するなかで書いた、「明るい介護小説」である。「認知症を扱った映画も小説も、胸が痛くなるものが多いでしょう? 私が書くなら、明るい話を書けないかな、と。幸い、うちの母は明るい認知症なので(笑い)。もちろん初めのうちは『こんな母じゃなかった』と思うこともありましたし、母自身も苦しかったりしたでしょうけど、つい笑っちゃうようなことも多くて。そういう面白い面も書けたらな、って。そのほうが自分も救われますしね」 おいしそうな家庭料理がいくつも出てくる、魅力的な料理小説でもある。母と娘をつなぐのは台所の記憶で、母のメニューが娘の仕事に新しい展開をもたらす。小説に出てくるレシピのなかには、実際に阿川さんのお母さんが作っていたものもあるそうだ。「母は結婚するまでほとんど料理をしたことがなかったそうですけど、とにかく父が、あれ作れ、これ作れってうるさくて。当時は珍しかったオックステールシチューやタンシチューなんかも作れる人でした。そんな母を、私も小学校のころから手伝ってたんです」 愛する母の変貌に驚き、ショックを受けつつも、香子はなんとか態勢を立て直し、今の暮らしを守ろうとする。小説では、香子の視点だけでなく、記憶を失い、家に帰れなくなったりする母琴子が見ている世界も描かれ、なるほど、と目を開かされる。「『TVタックル』に出てくださったある専門家が、『徘徊する側にもちゃんと理由があるんですよ』とおっしゃって、そうかもしれないと思ってね。介護って、する側の都合がどうしても優先されますけど、想像にすぎないとはいえ、される側の気持ちというのを描くことで光の当て方が変わるんじゃないかと思いました」◆取材・構成/佐久間文子※女性セブン2019年2月7日号
2019.01.25 07:00
女性セブン
晩婚本ブーム 40代で「運命の相手」と結婚する秘訣とは
晩婚本ブーム 40代で「運命の相手」と結婚する秘訣とは
 未婚率・晩婚率が高まっている。50歳までに一度も結婚していない人の割合を示す「生涯未婚率」は、2015年の国勢調査時点で、男性23.4%(4人に1人)、女性14.1%(7人に1人)だ。今後、この数字はさらに高まり、2030年には男性の3人に1人、女性の5人に1人が独身のまま一生を終えると予想されている。一方、「人生100年時代」を迎え、40代、50代以上の晩婚が増えてきた。エッセイストの阿川佐和子さんや女優の浅野ゆう子さん、作家の猪瀬直樹さんなどのシニア婚(婚約)も話題を集めている。 こうした世相を反映し、「晩婚」の実態や秘訣を学べる書籍・コミックの刊行が相次いでいる。中でも注目を集めているのが、実体験ものだろう。 人気イラストレーター・たかぎなおこさんの『お互い40代婚』(メディアファクトリー)は、たかぎさんの40代での結婚・出産を綴ったコミックエッセイである。仕事に趣味に充実した毎日を送ってきた39歳のたかぎさんに、突如訪れた「このままでいいのかな」という迷い。そこから婚活を意識し始め、相手を探し、同棲、結婚、出産、育児に至るまでの怒涛の日々が、赤裸々かつ、ユーモアたっぷりに綴られている。いつもほのぼのと、でも前向きなたかぎさんに、行動する勇気をもらえる。 同じく実体験をコミックエッセイで綴った『占いで結婚しました!』(原作・柏木珠希、まんが・深森あき、イースト・プレス)は、原作を手掛けた柏木さんの「婚活」に重点を置いている。 42歳の時、6年付き合った恋人にフラれ、崖っぷちに立たされた柏木さん。焦燥に駆られ、「婚活」へと踏み出す。ネットの婚活サイトはプロフィール写真が重要と聞けば、スタイリストに服を選んでもらい、プロのカメラマンに撮影してもらうという生真面目さ。婚活サイトの具体的な使い方も書かれているので、ネット婚活を始めたい人には役立つだろう。 とはいえ、何人もの男性とメールのやりとりをし、ダブルヘッダーで会いに行っても、急に連絡が途絶えたりと、トントン拍子には行かないのが40代の婚活だ。結果が出ず、「婚活疲れ」に陥った柏木さんを癒したのは、仕事で関わってきた「占い」だった。運気アップのために占いの力を借りながら、ついに出会ったのが今のご主人。「こんな都合のいい相手がいるわけない」、と思っていたら「いた!」というような理想の相手。なぜ柏木さんは運命の相手に出会えたのか? 柏木さんに話を聞いた。「最初は、大卒以上、年収800万以上、自分がフリーランスで安定していないので、相手は会社員か公務員、と思って探していたんですが、結局、自分がわかってなかったんですね。私が求めているのは、そうした条件でないと気付くのに時間がかかりました。 結局はその条件通りの人と結婚しましたが、私は、世界のどこでも生きていけるような人を求めていたんです。といっても、財産があるとかではなく、例えば農業ができるとか、手に職があるとか、そういうタイプの人。さらに言えば、都会で働きながらも週末は田舎で過ごすような暮らしがしたかったんですね。そんな人はいるはずないと思っていたら、いたんです(笑)。 年齢も年齢だから、ターゲットを広くとか、ストライクゾーンを広くと言われがちですが、それよりも、むしろ狭くてもいいから、自分のアイデンティティとか理想(本書では“マイカースト”と呼んでいる)をはっきりさせることが大事だと思いました。ただ、自分の理想って、自分一人でウンウン考えて出てくるものではなく、人と話すことで見えてきたり、人に言われて気付くものなのかもしれません」 本書には、同棲から結婚に至るまでの紆余曲折も書かれており、晩婚ならではの苦労と同時に、普遍的な男女の相違も垣間見られる。いくつになっても結婚は一筋縄ではいかない、ということか。 現在は海外の仕事が多いご主人と共に、一年の多くを海外で暮らす柏木さん。海外生活で価値観は激変したというが、二人の関係は変わらないという。「結婚して4年経ちますが、ケンカはありません。それは晩婚のいいところだと思いますね」(柏木さん) 40代で理想の相手と巡り合ったたかぎさんと柏木さんはラッキーなのでは? そう思った方は、『人は死ぬまで結婚できる』(大宮冬洋著、講談社α新書)で、もっと多くの晩婚さんの例を読んでみるのもいいだろう(注:本書では35歳以上を晩婚と定義している)。著者は80組以上の晩婚さんを取材し、結婚に至るまでの様々なパターンを紹介しながら、どういう人が結婚できるのか、できないかを分析している。 3人に1人が離婚する時代。結婚=幸せという価値感も過去のものになりつつある。それだけに、強い意志で結婚を望み、それを手に入れた人たちの言葉や行動は、晩婚に限らず、結婚を考えるすべての人に、何かしら示唆を与えてくれるのではないだろうか。
2018.05.06 16:00
NEWSポストセブン
朝ドラ直行、キャスターも “伊與ジャイ”チルドレン増加
朝ドラ直行、キャスターも “伊與ジャイ”チルドレン増加
 ドラマで高視聴率をとるのは以前よりも難しくなっているが、そんななかにあって立て続けにヒット作を生み出しているのがこのコンビ。TBSの伊與田英徳プロデューサーと福澤克雄監督だ。放送中の『ブラックペアン』(TBS系)もこの2人が手がけている。今、この2人が抜擢した若手女優ら“伊與ジャイ”チルドレンが急増中だ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について解説する。 * * *『ブラックペアン』の1話放送後に話題を集めたのは、主人公の外科医・渡海征司郎を演じる二宮和也さんのダークヒーローぶり。研修医・世良雅志(竹内涼真)を邪魔者扱いし、外科医の高階権太(小泉孝太郎)と横山正(岡田浩暉)を冷酷に打ちのめす一方で、治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子)から接待を受け、カリスマ教授の佐伯清剛(内野聖陽)といわくありげなやり取りを見せるなど、印象深いシーンが続きました。 渡海をはじめとする強烈な登場人物のキャスティングや、緊迫の手術シーンを手掛けているのは、伊與田英徳プロデューサーと福澤克雄監督(愛称「ジャイ」さん)コンビ。これまでTBSの看板枠・日曜劇場で、『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『流星ワゴン』『下町ロケット』『小さな巨人』『陸王』を手掛けてきたエースチームの両輪です。 2人の強みは、「自分が面白いと思うものをやり切る」というブレないスタンス。キャスティング、カメラワーク、セリフ、ロケーション、セットなどの「細部まで妥協せず全力を尽くす」ことで、ダイナミックな映像や緊迫感あふれる人間模様を作り上げています。 スタッフとキャストはもちろん、大量のエキストラを含めた“伊與ジャイ”チームが生み出すパワーと一体感は強烈。たとえば、前作『陸王』では「友情・努力・勝利」という週刊少年ジャンプのような熱い世界観を作り上げました。◆果敢なオファーを出し、現場で鍛える 2人は俳優の才能を見い出し、力を引き出すことにも長けているため、作品ごとに必ずフレッシュな“新鮮力”がチームに加わってきました。『ブラックペアン』でも2人の新鮮力が加わっています。1人目は、3月で朝ドラ『わろてんか』(NHK)を終えたばかりの葵わかなさん。新人看護師の花房美和を演じていますが、朝ドラ主演から直行で“伊與ジャイ”チームに加わったのは葵さんだけではありません。『下町ロケット』では主人公の娘役に土屋太鳳さん、『小さな巨人』では若手刑事役に芳根京子さんが、それぞれ朝ドラ主演直後の出演作に“伊與田ジャイ”コンビを選び、ハードな撮影現場で鍛えられていたのです。 2人目は、本格的な女優デビューとなる加藤綾子さん。加藤さんは言わずと知れた美人キャスターですが、これまでも“伊與ジャイ”コンビは、『半沢直樹』に夏目三久さん、『ルーズヴェルト・ゲーム』に平井理央さん、『小さな巨人』『陸王』に堀尾正明さんとキャスターを抜てきしたほか、『陸王』にはエッセイストの阿川佐和子さんを起用しました。 つまり、朝ドラの主演女優も、キャスターやエッセイストも、果敢にオファーを出し、現場で鍛えることで、“伊與ジャイ”チルドレンにしてきたのです。◆今後もサプライズキャスティングがあるか また、『ブラックペアン』には、『半沢直樹』『流星ワゴン』『下町ロケット』出演の倍賞美津子さん、『陸王』『下町ロケット』出演の竹内涼真さん、『小さな巨人』『陸王』出演の内村遥さん、『下町ロケット』出演の橋本さとしさん、『小さな巨人』出演の神野美鈴さん、『下町ロケット』出演の小泉孝太郎さん『下町ロケット』出演の今野浩喜さん、『半沢直樹』出演の岡田浩暉さん、『半沢直樹』出演の志垣太郎さんがキャスティングされています。 これら助演として作品を盛り上げる俳優陣は、“伊與ジャイ”チルドレンと言うより、常連という意味でファミリーと言ったほうがいいでしょう。さらに、レギュラーではなく週替わりのゲスト出演も考えられるだけに、今後も“伊與ジャイ”ファミリーが増える可能性もあります。 これまでの作品では、立川談春さんら落語家、吉川晃司さんらアーティスト、片岡愛之助さんら歌舞伎役者など多方面から起用してきましたし、『陸王』では終盤に松岡修造さんを登場させて話題を集めました。『ブラックペアン』でも中盤から終盤にかけてサプライズキャストでさらにチルドレンやファミリーを増やすのか、このチームなら期待してもいい気がします。◆父のように引っ張り、母のようにフォロー 年上で先輩格に当たり、慶応大学時代はラグビー選手で巨漢のジャイさん。東京理科大という理系畑から地方の制作会社、TBS入社後もADからスタートと地道なステップを経た伊與田さん。まるで、「父親役のように現場を引っ張るジャイさん、母親役のように現場をフォローながらまとめる伊與田さん」と本物の両親のようなイメージがあります。 1話では、手に汗握る手術シーンに「どのチームよりもキャスティングにこだわる。撮影の手間を惜しまない」と言われる熱さが表れていました。今作でも、チルドレンがどんな成長を遂げるのか、ファミリーのどんな結束が見られるのか。作品同様に注目してみてはいかがでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2018.04.29 07:00
NEWSポストセブン
多用しがちな「超」「頑張る」はどう上手く言い換える?
多用しがちな「超」「頑張る」はどう上手く言い換える?
「ゴメ~ン。お迎え頼める?」「こんな高そうなもの、悪いわね~」──つい口から出てしまうこんな言い方、実は相手をイヤ~な気持ちにさせているかもしれません。じゃあどう言えばよかったのだろうか? そこで、東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授の齋藤孝先生に語彙を増やすコツを聞いた。 * * * 感動的なおいしさを人に伝えたい、映画の壮大さを伝えたい、道で会った犬のかわいさを伝えたい…そう思っても、「すごい」だけでは、どこに感動したのかという細かいニュアンスが伝えられませんよね。 しかもそれが固定化してしまうと「同じ言葉ばかりを使って、子供っぽい人だな」と相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性すらあります。ぜひ一度、癖になっている多用言葉がないかチェックして、それを言い換える練習から始めてみてください。 お手本はいくらでもあります。聞き上手で知られる阿川佐和子さんや、どんな相手でも会話がスムーズに進むマツコ・デラックスさんの言い回しをメモしたり、本や新聞、ネットで表現をチェックする。そして、とにかく口に出して使ってみることです。「きれい」や「おいしい」など、1つの感情を表現するにも、日本語には無数に語彙がある。そんな言葉は世界中探しても日本語だけです。使える語彙が増えるほど、自分の感情を豊かに表現できる。語彙力を身につければ、世界は今よりもっと彩り豊かなものになるはずです。――ついつい使ってしまう「超」そして「頑張る」という言葉の、上手な言い換えを紹介する。父は今年90になりますが、超元気です。→父は今年90になりますが、いたって元気です。事態は超深刻ですよ。→事態は極めて深刻ですよ。この芸人、超面白いね。→この芸人、たまらなく面白いね。あれから超育っちゃって…。→あれから著しく育っちゃって…。頑張ったのですが、うまくいきませんでした。→手を尽くしたのですが、うまくいきませんでした。状況は苦しいが、今が頑張りどきよ!→状況は厳しいが、今が踏ん張りどきよ!被災地復興のために頑張る。→被災地復興のために尽力する。荷が重いけど頑張ります。→荷が重いけど精進します。※女性セブン2018年3月29日・4月5日号
2018.03.18 07:00
女性セブン
女性セブン2018年4号以外では使用NG
熟年婚を選ぶ理由 法律や行政上のメリット、コスパも
 近年、浅野ゆう子のような「熟年婚」が増えている。 厚生労働省の人口動態調査(2016年)によると、50代の初婚件数は男性が4247件、女性が1595件。1990年に比べると、50代女性は1.7倍となっている。 昨年、阿川佐和子さん(64才)は6才年上の元大学教授S氏との結婚を発表した。 阿川さんは自らの手記にこう綴っている。《介護関係の用事をS氏に頼んだとき、先方から「この人誰?」と怪しい目で見られます。(中略)もし自分が先に亡くなったときに、「阿川佐和子、内縁の夫に看取られる」という記事が出ると思うと、なんだか親不孝な気がして》 熟年婚を選ぶ理由の1つとして、法律や行政上のメリットがある。「相手が病気に倒れたり手術で親族の同意が必要な時など、事実婚では介入が難しい場合もある。保険や税金の面でも入籍していないと手続きが面倒なことも多いです。 何より別々に暮らすより、一緒に暮らすほうが生活コストは下がります。『配偶者』として行政上の正当なサービスを享受することも考えると、結婚は・コスパ”がいいともいえます」(行政上の手続きに詳しい弁護士) 浅野の場合はどうだっただろう。「浅野さんは、同棲生活を送っていた田宮二郎さんの息子で俳優の田宮五郎さんが倒れた時は未婚だったので、病院での看護や治療方針の決定、面会などにも“壁”があったはずです。 配偶者になればこれらのことに家族として立ち入ることができます。もちろん、お墓にも一緒に入れる。彼を亡くした経験から、“早めに籍を”と思ったのかもしれません」(前出・弁護士)  一方、漫画家の西原理恵子さん(53才)と高須クリニック院長の高須克弥さん(72才)は10年近い関係があるが、籍を入れず、週1回のデートを続ける恋人関係にある。「西原さんは2007年に、高須さんは2010年にそれぞれ配偶者を亡くしています。西原さんには2人、高須さんには3人の子供がいて、結婚するとなると財産分与や相続関係が複雑。  ふたりとも充分な経済的余裕がありますし、恋人であることは家族公認で公にもしているので、結婚の必要を感じないのでしょう」(前出・弁護士) 桃井かおり(66才)は2015年、幼なじみと結婚した理由を、雑誌のインタビューでこう語っていた。《付き合うようになって『一緒に住んでます』って、彼のお母様に報告に行ったら、『結婚するの?』とか『お墓に入ってくれの?』とか聞かれてね。最期に、『夫婦ってね、老後がいいのよ』って言われたんです。その一言が、心に染みて》 人生60年も生きれば、ひとりでいることへの悲しみや寂しさを充分に知っている。「人生の最期を誰かと一緒に過ごしたい」という打算のない愛に気づくということもあるのだろう。  57才初婚の浅野しかり、熟年婚には年を重ねたからこその理由がある。※女性セブン2018年2月1日号
2018.01.24 16:00
女性セブン
【著者に訊け】内藤啓子氏 父・阪田寛夫を綴るエッセイ
【著者に訊け】内藤啓子氏 父・阪田寛夫を綴るエッセイ
【著者に訊け】内藤啓子氏/『枕詞はサッちゃん 照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生』/新潮社/1600円+税 父は芥川賞作家で詩人の阪田寛夫。妹は元「宝塚のアステア」こと大浦みずき。父方の大叔父・大中寅二や従伯父・大中恩は共に作曲家で、同じ団地で育った阿川佐和子氏や、庄野潤三、三浦朱門といった父の旧友も含め、著者・内藤啓子氏の周辺は実に多士済々だ。 それは見合いの席で父の職業を問われた時のこと。代表作『土の器』を『砂の器』と混同され、やむなく♪サッちゃんはね~と歌いだすと、相手は大抵〈ああ、あの〉と納得してくれた。 よってタイトルも『枕詞はサッちゃん』。作家の傍ら、『おなかのへるうた』『ねこふんじゃった』等、数々の童謡を手がけた父の死から12年、内藤氏はその生涯を叙情より叙事に徹し、ユーモラスに描きながら、改めて思う。〈家族の恥部も全て創作のネタにするひねくれ者に、なぜあんなに優しい詩が書けたのだろう〉と。 あとがきに〈阪田寛夫とその作品に興味をお持ちくだされば幸いです〉とあるので、いくつか読んでみた。芥川賞受賞作『土の器』や『背教』等、肉親をモデルにした人間模様を滑稽かつ坦々と描き、その根底には常にキリスト教があった。「本は全く売れませんでしたけどね。『オジサンは詩だけ書いていればいいのに』って、よく母や妹と話していたくらいです(笑い)」 阪田家では父をオジサン、母・豊(とよ)をオバサンと呼ぶ。寛夫は夫婦喧嘩で離婚した時に備えて〈今日から俺のことを『オジサン』と呼べ〉と娘達に命じ、ついでに母もオバサンになったらしい。「俺が再婚した時に新しい家族に悪いから、今からそう呼ぶ練習しておけって(苦笑)。喧嘩の原因は父の浮気とか、いろいろでしたが、元々お嬢様育ちの母は父が堅気じゃないことがとにかく不満。〈今までの××年返せ!〉が口癖でした。 そういうことも全部小説に書いちゃうのが、〈屍肉にたかるハイエナ〉と伯父に呼ばれたうちのオジサン。たぶん父の数少ない読者は我が家の家系や内情に相当お詳しいはずです(笑い)」 尤も寛夫は同じ幼稚園の一期下だった豊を当時から好きだったらしく、晩年は〈オバサンは世界一可愛いおばあさん〉とノロけるほど。阪田家と母方の吉田家はこの南大阪幼稚園を創立した同志。両家の長男長女がまずは恋愛結婚し、〈面倒な親戚〉を増やしたくなくて末子同士の寛夫と豊をくっつけた、とは母の弁だ。 元々阪田家は広島で海運業を営んでいたが、曽祖父恒四郎が大阪で現在のサカタインクスを創業。祖父・素夫は隣人愛を社是とするほど熱心なクリスチャンで、同志社出身のオルガニスト大中京と結婚。音楽とキリスト教と祖母の焼くアップルパイが香る〈万事西洋式〉な環境で、寛夫は育つ。 その後は帝塚山学院小学部、旧制住吉中学、高知高校へと進み、昭和19年応召。復員後は東京帝大国史学科に学び、第十五次『新思潮』の同人・三浦朱門は高校の寮で同室、後に朝日放送で上司となる庄野潤三は小中学校の先輩でもあった。 一方吉田家も戦前は絹織業で財を成し、祖父は自ら日曜学校を開くほど熱心な信者だったが、3男2女を戦死や結核で失い、両家の明暗は分かれた。軍に徴収された工場も結局戻らず、戦後は新興宗教に走った舅のことを、寛夫は何度となく作品に書いている。「自罰傾向が強く、〈おれはダメだ〉が口癖だった父は、ずっと自分が生き残ったことに罪悪感があったのだと思う。特に母が倒れてからは介護を頑張り過ぎて鬱病になり、母より先に亡くなるのですが、その父が母に言うんです。〈オバサンがいなくなったら、戦争で死んだ兄さんたちのことを思い出してくれるもんがなくなる〉と。自称不良信者の父が晩年母と教会に通い始めたのは浮気の罪滅ぼしもあったと思う。ただ父は吉田家のことも、母を通じて背負っていた気がして」◆スターだった妹は父を尊敬していた〈感激もなしに着せられたキリスト教という肉のシャツ〉と終生対峙した寛夫は、朝日放送のプロデューサーとして活躍する傍ら創作を続け、従兄・大中恩作曲の『サッちゃん』の詩や短篇小説、ドラマ『ケンチとすみれ』や『あひるの学校』の脚本など、特に退社後は家族のために何でも書いた。 そんな父の仕事をふり返り、その根底に宿る物悲しさや優しさを、〈啓はいつも楽しいことおかしいことを見つけるのがうまい〉と評された娘は笑い話を交えつつ、丁寧に汲みとろうとする。「父の作品はどこか淋しげで夕暮れの匂いがするんです。特に詩では弱い自分を解放できているというか。 妹は私と違って、父と仲が良いほうで、父を尊敬もしていたようです。父が妹の話を書く度、〈今度書いたらぶっ殺す〉と言いつつ、〈人に感動を与えるには、これくらい血を流さなきゃ、いや流してみたい〉と彼女もエッセイで書いていた。妹が宝塚に入ったのも小学生の時からの宝塚ファンだった父の影響ですし、後年〈娘の七光〉で宝塚絡みの仕事を父が頂戴したときも、父は照れながらも喜んでいたように思います」 一家は寛夫の東京転勤後、鵠沼等々を転々とし、昭和33年には中野区に転居。全20棟が並ぶ長屋風の団地の、一番奥が阿川家だった。「特に執筆中の弘之さんは怖くて、阿川さんちの前は静かに通らないと怒られるというのが団地の申し送り事項でした。佐和子ちゃんはよく一緒にうちでご飯を食べていた仲です」 ♪バナナを半分しか~食べられず、『びりの きもち』もよくわかる寛夫の作家性に言及した三浦氏の弔事がとてもいい。〈君は臆病な、それでも無視することができなくて、遠くからキリストを眺めている人だった〉〈そのような中で、君は文学という視点を発見した。そこからは美しい自然と、そこの中で生きる健気で、愛すべき人の姿をかいま見ることができた。君が文学を天職と選んだのは、そのためであろう〉……。「父は本当に人に恵まれていて、三浦さんは父が晩年『自分は単にボケただけなのに娘に鉄格子に入れられた』と周囲に吹聴した時も、『あいつは想像力が旺盛だから』と慰めて下さって。そんな〈変父〉や母や妹も今では亡くなり、大変だけど面白かった、面白いけれど大変だったというのが、私の率直な感想なんです」 枕詞はそれこそ、「大変だけど」。だからこそかけがえのない昭和の家族に、今、私たちが感じることは少なくない。【プロフィール】ないとう・けいこ/1952年大阪市生まれ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業後、米国留学や父の秘書を経て、2003年より元宝塚トップスター・大浦みずきこと妹・なつめの個人事務所取締役に。著書は他に2009年に肺癌で早世した妹の評伝『赤毛のなっちゅん』。163cm、B型。「うちでは私が一番小さく、大正生まれの母も164cmあった。男性陣も背が高く、妹の色白と赤毛は母方の祖父に、父は隠居後は俳句を嗜んだ曽祖父に、山っ気まで似たみたいです」。■構成/橋本紀子 ■撮影/国府田利光※週刊ポスト2018年1月26日号
2018.01.19 16:00
週刊ポスト
『陸王』 音楽に負けぬ「声量」と「肺活量」が出演者には必須
『陸王』 音楽に負けぬ「声量」と「肺活量」が出演者には必須
 12月17日の放送で視聴率15.7%を記録。好調をキープしているのは、連続ドラマ『陸王』(TBS系)だ。独自の視点でこのドラマに注目しているのはコラムニストのペリー荻野さんだ。ペリーさんが着目したのは俳優の「肺活量」。いったいどういうことか。最終回を前に、ペリーさんが綴る。 * * * そんなわけで、いよいよ最終回に向けて緊張も高まってきた『陸王』。 百年の伝統を持つ足袋メーカー「こはぜ屋」のおやじ社長宮沢(役所広司)が、会社の経営立て直しと未来を賭けて、足袋型ランニングシューズ「陸王」開発に挑む物語。資金調達を渋る銀行支店長(桂雀々)、「陸王」開発阻止に暗躍する大手シューズメーカーの社員(ピエール瀧、小藪千豊)ら憎々し気な顔した面々に何度踏みつけられても、一致団結して乗り越えようとする宮沢とこはぜ屋の職人たちの姿は感動的だ。『陸王』をはじめ、池井戸潤ドラマは、今やTBS『日曜劇場』の鉄板シリーズである。その魅力は、なんといっても弱い立場の主人公が仲間と力を合わせて、巨大な敵をぎゃふんと言わせる逆転劇の痛快さ。何度も危機に陥っても、仲間や家族と協力して乗り越える勇気と信頼だろう。では、その主役に求められる資質は何か。 もちろん人気作品を背負うだけの演技力、リーダーとしての存在感、信頼される人間味などいろいろある。が、特に『日曜劇場』の場合は、声量と肺活量も大事である。なにしろ、この枠は音楽にも力が入り、見せ場になるとドラマチックな音楽が場面を盛り上げる。『陸王』でもLittle Glee Monsterが歌う『Jupiter』や『糸』(作詞、作曲:中島みゆき)が鳴り響くのである。 主役はまず、その音楽に負けない声量が必須だ。大ヒットした『半沢直樹』の堺雅人もかの名セリフ「倍返しだ!」をここ一番のキレのある声で発し『下町ロケット』の阿部寛も額に汗しつつ「正義は我にありだ!」と言葉をぶつけていた。そして満を持して登場したのが、芸能界の肺活量王と呼びたい役所広司である。 毎回、「いつかは必ず勝つ」「みんなのことは絶対オレが守る」などと熱い言葉を投げかけてきた宮沢社長。さすがにこの言葉のパワーに対抗できる俳優は少ない。唯一、「あたしは嫌だよ!」と社長にきっぱり言い切れるのは、こはぜ屋のベテラン職人役で演技経験のない阿川佐和子のみ。阿川と言えば、ベストセラー『聴く力』で知られる。もっぱら聴く側かと思ったら、しゃべる側でもすごかった。そんな中、もうひとりの「肺活量男」が登場。いつでもどこでも腹式呼吸で元気いっぱいの松岡修造だ。 松岡は開発資金のない「こはぜ屋」を3億円で買収して子会社にと持ち掛ける新進企業の社長役。明るくて押しが強くてやり手ムード満点だが、「百年ののれん」などに興味はないドライな男で、結局、宮沢とぶつかることに。その言い合いは、まさに肺活量対決。とどめは役所の「バカにしないでくれ!!」だった。 なんだかすごいものを見たな~と思う。見てるこっちもひとっ走りしたようなハイカロリードラマ。最終回では、こはぜ屋が応援する日本のエース級陸上選手茂木(竹内涼真)がマラソンで陸王を履いて勝利するのかが見どころとなる。 最終回予告編で宮沢社長は、「ここが勝負どころだ!!」と空気が震えるセリフを放っている(それだけに「宝くじ」CMのサムライ姿で「あんたがたどこそさ」を小さな声で歌う役所広司に笑える)。2017年を締めくくるのは、役所広司のラスト大声量…それでは、みなさんもご一緒に、大きな声で「望むところだ!!」
2017.12.20 07:00
NEWSポストセブン
『陸王』現場の山崎賢人と竹内涼真に阿川佐和子目尻下げる
『陸王』現場の山崎賢人と竹内涼真に阿川佐和子目尻下げる
 埼玉県北部にある“和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち”が熱気を帯びている。ドラマ『陸王』(TBS系)の舞台であり、ロケ地の行田市。役所広司(61才)演じる主人公・宮沢紘一が営む老舗足袋業者『こはぜ屋』の工場も、ドラマ中で行われた『ニューイヤー駅伝』のシーンも同市が撮影現場。地元の銘菓『十万石まんじゅう』にも陸王コラボモデルが登場し、ドラマの雰囲気を味わおうと“聖地”を訪れるファンは日に日に増えているという。「『こはぜ屋』の跡取り息子役の山崎賢人くん(23才)と再起を図るランナー・竹内涼真くん(24才)の共演シーンが見たいから、と連日足を運んでいるファンのかたもいらっしゃるようですよ」(地元の住民) 地元の熱気に負けず、視聴率もうなぎのぼり。16%を2週連続で超え、ますます目が離せない展開が待ち受ける。収録現場もアツい。その中心にいるのは、連ドラ初レギュラー出演の阿川佐和子(64才)だ。「『こはぜ屋』のムードメーカー役を演じる阿川さんですが、撮影現場ではヒロインです(笑い)。物怖じせず誰にでも話しかけて、“聞く力”より“話す力”を発揮しています。役所さん、親友の檀ふみさん(63才)と3人でよく話していますよ。役所さんも阿川さんの演技に“いい感じですよ!”と声をかけたりして、いい雰囲気です」(ドラマ関係者) その役所・阿川コンビに勝るとも劣らない注目を集めているのが、山崎と竹内のイケメンコンビ。「20代イケメンの3本の指に入る人気者2人の初共演ですから、どんな雰囲気で話すのかな、どんな仲なのかとつい気になって見てしまいます」(芸能関係者) 2人はNHKの朝ドラに出演したり、東京出身の同世代という共通点も多く、あっという間に意気投合した。「200人が参加したオーディションでこの役を勝ち取った竹内くんは、クランクイン後、気負いすぎてかなり緊張した様子でした。それを解きほぐしたのが山崎くん。今は休憩中に、2人で話し込んだり、じゃれあっています。特によく話しているのは肉体改造についてです。若いだけあって肉体美には貪欲なようで、どの筋トレがいいとか、かなり綿密に情報交換をしています」(前出・ドラマ関係者) まるで男子高校生の休み時間のような会話に、阿川も目尻を下げて見ているとか。ドラマも気になるけどやっぱり収録現場も気になる。行田市の観光客が増えるはずだ。※女性セブン2017年12月14日号
2017.12.03 07:00
女性セブン
飯豊まりえ 「まじウザいんですけど」を言わせたらピカイチ
飯豊まりえ 「まじウザいんですけど」を言わせたらピカイチ
 役者の仕事はとどのつまり、観ている人の心を揺さぶることができるかどうか、である。その意味で、同じ台詞を口にしても役者によって印象がまったく異なることはよくある。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。 * * * 「まじウザいんですけど」「ちょーキモ」「ヤバってか」「死ねってかんじ」……文字にしてしまうと激しくて汚い言葉に見える。けれど、現実の中では? 例えば電車の中やハンバーガーショップで、若い女の子たちのおしゃべりに耳を澄ませれば……誰かをディスるおしゃべりでこうしたセリフは日常茶飯事。 では、「お芝居の中」においてはどうでしょう? ドラマという虚構の中で、「自然な感じで」こうした言葉を滑らかに操ることは、実はなかなか難しい。そう、「いかにも普通そうに見える」芝居ほど、難易度が高いのです。 「まじウザいんですけど」 今、このセリフを自然体で言わせたらピカイチの新人がいます。ふと隣にいそうな雰囲気。自然な空気を纏うのが実に上手い。その役者の名前は、「飯豊まりえ」。 19才と若い飯豊さんですが、デビューは2008年、約10年のキャリアあり。小学生のファッション誌『ニコ☆プチ』でモデル活動をスタートし『Seventeen』等で活躍。そしていよいよ演技の世界に進出し、今年の注目株に。『マジで航海してます。』(2017年7月TBS系)ではW主演。『居酒屋ふじ』(2017年7月 テレビ東京系)ではヒロイン・鯨井麻衣役。映画『暗黒女子』では清水富美加とW主演と、大活躍。 そして今放送中の深夜ドラマ『パパ活』(FOD×dTV共同制作 地上波はフジ系 水曜24:55)では大ベテランの渡部篤郎を向こうに回して、19才の飯豊さんが堂々と渡りあっています。 言葉の中にリズムがある。長ゼリフも滑舌もいい。イキイキと役そのものを生きていている。まさしく自然体の演技、アッパレです。 ドラマのテーマの「パパ活」とは、「若い女性が年上のパパとデートをし、小遣いをもらう」こと。いわゆる出会い系の一つではありますが、肉体関係はなし、という建前とか。 ストーリーは……20才の女子大生・赤間杏里(飯豊まりえ)はパパ活サイトを利用するフランス文学専攻の大学教諭・栗山航(渡部篤郎)と知り合う。デートするだけで金銭援助してもらえると一歩踏み出す。 このドラマの見所は、刻々と変化していく二人の間の微妙な距離感にある。当初20才の杏里にとっては「まじウザいんですけど」「ちょーキモ」、つまり小遣い稼ぎの相手としてしか見ていなかった栗山。しかし、娘を事故で失った、寂しげでどこか空虚な栗山の姿に、杏里の心は微妙に揺れ始め、二人の距離が変化していく…。 20才の女の子が中年オジサンに心を奪われる? 筋立てはある意味、現実離れしている。「男のご都合主義的幻想」と言われても仕方ない。 若い駆け出しの女優にとっては難しい役でもある。そんな「杏里」役に、体当たりで臨む飯豊さん。ベットシーンもあり汚れ役とも言えるのに、どこか透明感があって魅力的。まるで水を得た魚のように瑞々しく躍動しています。 実は、奇しくもこの時期、「自然体の演技」と好評を得るもう一人の「新人」が。『陸王』(TBS系日曜21:00)に出演中の作家・エッセイスト、阿川佐和子さんです。 老舗足袋業者「こはぜ屋」の縫製課リーダーという重要な役でレギュラー出演、その演技については「“意外な”女優力 」「とっても魅力的」「日に日に演技力に磨きがかかっている」「自然体でうまい」と大評判。 しかし、本当に「魅力的な自然体」の演技? セリフを言おう言おうという意識が透けて見えてしまう。相手の言葉を受けとって一拍置いてから言葉を発する余裕がなく、前のめり。もちろん、「素人」だから当たり前のことでしょう。阿川さんを否定するのではなくて、「自然に演技することの難しさ」がよくわかる、ということ。「普通に見える」とは、「普通」という演技をしている、ということであって、それは簡単なことではない。秋ドラマを通して「自然体」の演技について考える時、『パパ活』の飯豊さんと『陸王』の阿川さんの両演技を比較対照してみるのも、なかなか味わい深いものがあります。
2017.11.08 16:00
NEWSポストセブン

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