王文良は米国で中国政府の代理人として暗躍(中国全人代の資料より)


 王は1954年7月、遼寧省丹東市の生まれで現在62歳。遼寧大学で経済学の修士課程修了。丹東市政府に就職するが、1990年代初めに当時の起業ブームを受けて離職し、米国に渡ったとみられるものの、その後の経歴は不詳。全人代に提出した履歴書には、最終学歴として「サウスカロライナ大大学院名誉博士学位」と記載されている。

 米政府が運営する報道機関「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」によると、王のビジネス活動がはっきりするのは2001年からで、北京大学物理学科卒業の「胡銘」という人物とともに米国で穀物の輸入業を始める。

 胡は1998年に米国籍を取得しており、米国の穀物を中心とする貿易会社の経営者と親しかったことから、王をビジネスパートナーとして、中国に大豆などを輸出し、現地で食用油の生産工場を建設するプロジェクトに着手する。

 王はかつて丹東市政府で働いていたコネクションから、市上層部に食い込みを図る。そこで知り合ったのが、当時の市長だった陳鉄新だ。王は言葉巧みに陳に食用油の製造工場の建設を持ち掛け許可を得る。

 その後、2004年夏には陳を胡や米国の企業関係者に紹介するために米国に招待するなど密接な関係を構築。陳が工場建設を承諾した謝礼として、3万ドルを渡したとされる。

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