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増田明美さんが明かす女子マラソン代表選手達の猛練習伝説

女子マラソン代表選手の逸話を増田明美さんが明かす

 リオ五輪で女子マラソン中継(TBS系)の解説を務める元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美さんといえば、細かすぎる選手情報でバラエティ番組に特集されるほど。そんな増田さんが本番を前に、女子マラソンに出場する田中智美、伊藤舞の両選手の情報をお届けする。

 * * *
 田中智美さん(28、第一生命)の特技は、“手でペダルを漕ぐ”ことです。学生時代にケガで走れなかった時、体力アップのためエルゴメーター(自転車のペダル踏み)を3時間続けた田中さんは、頑張りすぎて股関節まで痛めてしまった。すると彼女は、なんと今度は両手でペダルを漕ぐトレーニングを始めて、周囲をビックリさせたそうです。

 私が彼女に注目するようになったきっかけは4年前のロンドン五輪のとき。尾崎好美さんのサポートメンバーとして現地に来ていた彼女は一緒に食事をした際、練習後にもかかわらず全員にサッとナプキンを配ったんです。「この子は伸びる」と確信しました。

 伊藤舞さん(32、大塚製薬)も並々ならぬ努力家です。彼女の伝説は、練習でプールを「1000往復」したこと。学生時代に監督から「水泳がいい」と言われると、とにかくひたすら泳ぎ続けていて驚かせたそうです。田中さん、伊藤さんは共に所属先の監督と深い「師弟愛」でつながっている点が共通しています。

【プロフィール】ますだ・あけみ/スポーツジャーナリスト。1964年、千葉県生まれ。成田高在学中、長距離種目で日本記録を樹立。引退までの13年間で日本記録12回、世界記録を2回更新。緻密な取材に基づく「詳しすぎる解説」で人気を博す。

※週刊ポスト2016年8月5日号

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