室井:例えば途中で出てきた、パカパカ開いておしゃべりしていた貝の名前を調べたりとか?
さかなクン:あれは、日本のサンゴ礁にも生息します。シャコガイちゃんのお仲間ですね。
室井:あれ、シャコガイだったの? 真珠ができてたけど!
さかなクン:はい! ウェーブした貝殻の形が特徴です。真珠を作る貝はアコヤガイが有名でギョざいますが、実はシャコガイやアワビも真珠を作ることが知られています。
室井:ええ!? アワビも!?
さかなクン:ギョギョギョ! シンジュられないですよね。でも本当なんです。貝は、体の中に異物が入ったとき、自らを守るために炭酸カルシウムなどでできた真珠層を作り、異物を覆うんです。その結果、あの美しい真珠ができるんです。
室井:そうだったのね。そのシャコガイ、劇中で「ホタテガイには目がある」と話していましたね。本当に貝にも目があるの?
さかなクン:はい。ホタテガイの目は知っていたのですが、シャコガイはどうなのか? ぼくも気になって、世界的に権威のある貝博士の奥谷喬司先生にお電話したら、「シャコガイやシャコガイの仲間も目のような器官があり、ちゃんと見えていますよ」と教えてくださいました。こうして調べながら、お名前や生態などわかる範囲で伝えさせていただきました。
撮影■矢口和也
※女性セブン2016年8月11日号