ライフ

自律神経医 交感神経乱さぬため朝一メール禁止等7つの法則

 体の不調や疲れ、イライラ、不眠、便秘などに関係があるとして、今、注目を集めているのが自律神経だ。余計な情報を見聞きすることの多い現代は、それらに刺激を受けて自律神経のバランスが乱れがち。

 そこで、自律神経研究の第一人者で著書に『自律神経が整う 時間コントロール術』(小学館)がある順天堂大学医学部教授・小林弘幸さんに自律神経を整える7つのルールを教えてもらった。

 その日の健康状態は、朝の過ごし方によって決まる。よく寝たのにすっきりしない人や、朝は不機嫌という人は、まず、朝の習慣から変えてみて。

●いつもより10分早く起きる。

「朝は少しでも長く寝ていたいものですが、10分でいいので早く起きてみましょう。早起きすると自律神経のバランスが整った時間が長く確保できるため、一日が有効に使えます」。

 理想的には毎日ほぼ同時刻に起きること。そのためにも夜更かし生活は見直して。

●朝、スマホの通知機能はオフに

 朝起きてすぐに、スマホをチェックする習慣は今すぐ捨てること。

「私は他人や外からの刺激により、交感神経のゴールデンタイムを乱されたくないので、朝いちばんではメール確認をしません。メールのチェックは午後、時間を決めて行いますが、意外と支障はないですよ」。

●朝日を浴びる

 起きたらすぐにカーテンをあけ、朝日を浴びる。

「日光を浴びると、セロトニンという物質が体内で作られて、体内時計がリセットされます。目覚めもよくなり、夜は質のよい睡眠がとれるようになります」。

●コップ1杯、常温の水を飲む

 水を飲むことで、睡眠中に失われた水分を補い、腸の働きもよくなる。

「常温の水を一気に飲むと、胃に重さが加わり、大腸の上部を刺激し、副交感神経の働きも高まります。さらに自律神経のバランスもとれ、便秘も解消に」。

●朝食は必ず食べる。食物繊維もマスト

 朝食はできるだけ時間をかけて摂る。

「よく噛んで食べると唾液がしっかり分泌され、気持ちも落ち着いてきます。朝は食欲がない場合はバナナがおすすすめ。すぐに食べられミネラルや食物繊維も豊富で、腸も整えられますよ」

●歯磨きは3分以上かけてじっくりと

 慌ただしい朝は、歯磨きを短時間で済ませている人も多いもの。

「交感神経を落ち着かせるためには、1つのことを丁寧に行うといいんです。それには歯磨きが最適。1本ずつ丁寧に磨くことで、口内環境もよくなりますし、心も落ち着いていきますよ」。

●1つの作業は45分を一区切りに15分間の休憩をはさむ

 「人間の集中力は90分しか続きません。30才を過ぎるとそれすら長いと感じてしまいます。まずは、60分を45分と15分に区切り、45分間で作業を終え、15分間の休憩を。すると、気持ちもリフレッシュでき、作業効率も上がります」

※女性セブン2016年8月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン