1985年優勝の胴上げ投手・中西清起氏(左)と2003年と2005年のV戦士である片岡篤史氏(撮影/太田真三)
2026年のNPBで注目は、藤川球児監督率いる阪神のリーグ連覇、そして昨年は逃した日本一を達成できるかだろう。1985年優勝の胴上げ投手・中西清起氏と2003年と2005年のV戦士である片岡篤史氏、2人の阪神OBが行方を占う。【前後編の前編】
日本シリーズの敗因は
中西:昨季の阪神はチーム防御率が2.21とダントツで、打線も1番から5番までがしっかり組めた。レフトとショートが固定できなかったけど、投手陣がしっかり抑えた。
片岡:投手は2024年と比べて中継ぎの及川雅貴、石井大智がかなりのプラスになりました。才木浩人に加え、2024年は勝ち星に恵まれなかった村上頌樹も先発の軸になった。投打ともにケガによる離脱がなかったことも大きな勝因ですよね。
中西:1年目の(藤川)球児(監督)は、岡田(彰布前監督)野球を継承したというか、それだけのメンバーが既におったからね。最初は救援陣で自分の色を出そうとしたが、なかなか難しかった。
片岡:ただ、打順では皆さん忘れがちやけど岡田監督時代の4番は大山(悠輔)だったのが、昨季は3番佐藤(輝明)、4番森下(翔太)でスタートして4月中旬に3、4番を入れ替えたんです。4番佐藤が覚醒して40発、100打点。森下勝負をしないといけない場面が増え、1、2番の近本(光司)、中野(拓夢)のどちらかが出塁して3、4番、あるいは5番大山が返す安定した打線になりました。
中西:佐藤は飛距離が伸びたよね。軽く振って飛んでいる感じがする。
片岡:(2024年まで)中日のコーチとして相手ベンチから見ていましたけど、佐藤は怖いですよ。空振りゾーンのインハイと低めの変化球を強引に振らなくなり、昨年は逆方向への打球が増えてホームランを量産しました。
中西:日本シリーズではソフトバンクに負けたけど、理由は第2戦の先発起用ミスだけ。あそこで山川(穂高)を起こしてもうたから最後まで打たれた。課題はむしろレフトとショート。ドラフト1位の内野手・立石(正広)をどう使うかやな。
