「成人の日」に各番組でMCを務める萩本欽一と明石家さんま
成人の日の3つ人気特番にこれほど高齢MCが集結するとは──。萩本欽一(84歳)、明石家さんま(70歳)、南原清隆(60歳)の特番起用の背景を深掘りすると意外な事情が見えてきた。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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「成人の日」の12日夜、萩本欽一さんがMCを務める『欽ちゃん&香取慎吾の第101回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)、明石家さんまさんがMCを務める『さんま・玉緒のあんたの夢をかなえたろかSP』(TBS系)、南原清隆さんがMCを務める『炎のチャレンジャー これができたら1000万円!!』(テレビ朝日系)が放送されます。
注目はそれぞれ萩本さんが84歳、さんまさんが70歳、南原さんが60歳の高齢MCであること。また、『仮装大賞』は萩本さんが何度か降板をほのめかしながらも100回を突破し、『夢をかなえたろか』は30周年を迎えたばかりで、『炎のチャレンジャー』は25年ぶりの復活と異なる背景があるにもかかわらず、なぜそろって「成人の日」に編成されたのでしょうか。
3特番が同じ日時に放送される背景、高齢MCの現在地点、各特番の強みと現状の課題などを掘り下げていきます。
「継続、復活、新規」三者三様の健在
まず、なぜ高齢MCの特番がそろって「成人の日」に編成されたのか。
『仮装大賞』『夢をかなえたろか』『炎のチャレンジャー』の共通点はMCにも特番にも長い歴史と魅力があること。3つとも「この特番を放送するならMCはこの人以外考えづらい」「このMCの特番を放送するならこれがいい」というニュアンスが感じられます。
3つとも3人が特番の顔だけに、年齢を問わずMCとして存在してもらうことが重要。いずれも一般人の参加型番組でMCとのやり取りも見どころの1つだったこともあって、萩本さんなしの『仮装大賞』、さんまさんなしの『夢をかなえたろか』は考えづらいところがあります。一方、『炎のチャレンジャー』はもともとウッチャンナンチャンの冠番組でしたが、復活に際して「南原さんだけでも」というニュアンスが感じられました。
もちろん「3人の高い知名度を生かして家族での視聴につなげることで手堅く視聴率を確保する」という狙いもあります。その意味で現在は30代後半から50代前半のMCが多くを占める中、レジェンドのオーラを持つ高齢のMCは貴重な存在。
さんまさんは年齢を感じさせない健在ぶりを見せ続けていますし、南原さんは昨年『ザ・イロモネア』(TBS系)が8年ぶり、今年『ウンナンの気分は上々。』(TBS系)が14年ぶりに復活とニーズが再び高まっています。萩本さんも昨年10月に84歳にして新番組『9階のハギモトさん!』(BS日テレ)がスタートしたばかり。
「ダウンタウン・松本人志さんの不在が続いていること」「民放各局で過去の人気企画を復活させようという動きがあること」などもあってベテランMCの需要が高まっていることは間違いないでしょう。
