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総理主催の花見に呼ばれた女性「くたびれるだけ」と不幸自慢

 生きていると色々とキツいことはあるもの。そうしたエピソードを中年女性から集めたら、集まること、集まること。その中から、以下の2つの話を紹介する。

 * * *
 お嬢様大学を卒業後、約30年間、専業主婦をしていた同級生のF子。夫の収入減とか、子供の私立高校の受験とか、お金がかかることが重なって、思い切ってハローワークへ。やっと役所の事務処理の仕事に就けた、とは聞いていたの。

 でもすぐに、LINEで泣き顔スタンプが送られてきたから連絡したら、「私ね、職場でいじめにあってるの」って泣くのよ。「なんで?」と事情を聞くと、「職場用に履いてる靴とか、お弁当を包む布とか、あと、お箸。いちいちいろいろ言われる」って。

 聞けば、靴はルブタン、布はエルメス、お箸は津軽塗を持って行ってたんだって。そりゃあんた、「明日はケリーバッグを拝ませてもらえるかしら」くらいのイヤミ、言われるって。(医療事務・50才)

 * * *
 叔母から「どうしよう」と困り果てた電話。叔父が長く防災の仕事をしていた関係で、総理主催の『桜を見る会』にお呼ばれしたんだって。「すごいじゃない!」と言うと、「そんなところに着て行く服なんかないわよっ。お父さんに断ってと言ったら“バカ言うな!”って怒るし、どうしたらいいと思う?」と、憔悴しきった口ぶり。

 これを私だけじゃなく隣近所、昔の同級生、親戚にもまんべんなくふれ回ったらしい。

 トドメは帰ってから、「有名人がいっぱい来ていたみたいだけど、広くて誰が誰だかわかんない。くたびれに行ったようなもんだわ。もう二度とごめん」のひと言。

 こんな性格の叔母じゃなかったのに、“権力の近く”に行くと、人って変わるのね。(専業主婦・42才)

※女性セブン2016年8月18・25日号

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