西武鉄道新所沢駅で「どこでも柵」実証実験


 須田教授が開発したホームドアの革命児「どこでも柵」は、2013(平成25)年に西武鉄道新宿線の新所沢駅で半年間にわたって実証実験がおこなわれた。現在は実用段階に向けての試行錯誤が進められている。

 ホームドアの研究・開発を進めているのは須田教授だけではない。研究機関や企業でも研究開発は進められている。ホームドアの進化スピードは、一昔前とは比べ物にならなくなった。

 しかし、ホームドアが普及するようになったのは、技術的な部分よりも「利用者や鉄道事業者などの心境が変化したこと」だと須田教授は指摘する。

「最近は、ホームドアの有益性が広く認知されるようになりました。利用者も、これまでは”あればいいね”という雰囲気でしたが、今は”あって当たり前”という意識に変わってきています。これまで費用の面からホームドアの導入に消極的だった鉄道会社も、そうした社会的状況の変化から導入に積極的な姿勢に変わってきています」(同)

 ホームドアの設置に関して、課題はまだある。現在、国土交通省は1日10万人以上が利用する駅にホームドアを設置するように鉄道各社に通達を出している。10万人というのは、利用者が多い駅はホームが混雑して乗客が線路に転落する可能性が高いことから目安にししたと推測される。

 しかし、そうした基準を設けることで事故が起きてしまう可能性もある。同じ路線なのにA駅にはホームドアがあって、B駅にはない。そんな状況では、視覚障害者は混乱してしまう。ちぐはぐな設置状況が原因で、転落事故を誘発する可能性もある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

発信機付きのぬいぐるみを送り被害者方を特定したとみられる大内拓実容疑者(写真右。本人SNS)
「『女はさ…(笑)』と冗談も」「初めての彼女と喜んでいたのに…」実家に“GPSぬいぐるみ”を送りアパート特定 “ストーカー魔”大内拓実容疑者とネイリスト女性の「蜜月時代」
NEWSポストセブン
女優・高橋メアリージュン(38)
《服の上からわかる“バキバキ”ボディ》高橋メアリージュン、磨き抜かれた肉体でハリウッド進出…ダークファイター映画『グラスドラゴン』でワイルドな“圧”で存在感示す
NEWSポストセブン
相撲観戦のため、国技館へ訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま
《愛子さま、6年ぶり4回目の相撲観戦》天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、昭和天皇…天覧相撲のご様子をプレイバック
女性セブン
お騒がせインフルエンサーのリリー・フィリップス(Instagramより)
《目がギンギンだけどグッタリ》英・金髪インフルエンサー(24)が「これが“事後”よ」と“ビフォーアフター”動画を公開 地元メディアは「頼んでもない内部暴露」と批判
NEWSポストセブン
韓国の大手乳業会社「南陽乳業」創業者の孫娘であるファン・ハナ(Instagramより。現在は削除済み)
「知人にクスリを注射」「事件を起こしたら母親が裏で処理してくれる」カンボジアに逃亡した韓国“財閥一族の孫娘”が逮捕…ささやかれる“犯罪組織との関係”【高級マンションに潜伏】
NEWSポストセブン
岩屋氏は時事問題について赤裸々に語ってくれた
「中韓は永遠の隣人」「嫌中・嫌韓で日本外交は成り立つのか」“売国奴”炎上する岩屋毅前外相が語るSNS、アンチにも「対話するなら何度でも“レス返し”」
NEWSポストセブン
社員らによる不正な金銭受領について記者会見するプルデンシャル生命の間原寛社長(時事通信フォト)
《顧客から31億円不正》「一攫千金狙って社員が集まっている。トップ層は年収3億円超も…」超実力主義のプルデンシャル生命元社員が明かす不正の萌芽
NEWSポストセブン
公用車が起こした死亡事故の後部座席に高市早苗氏の側近官僚が乗っていた可能性(時事通信/共同通信)
《高市早苗氏ショック》「大物官僚2名」がグシャグシャの公用車の中に…運転手が信号無視で死亡事故起こす、内閣府は「担当者が出払っている」
NEWSポストセブン
デビット・ベッカムと妻のヴィクトリア(時事通信フォト)
〈泥沼ベッカム家の絶縁騒動〉「私は嫌というほど知っている」デビット・ベッカムの“疑惑の不倫相手”が参戦、妻ヴィクトリアは“騒動スルー”でスパイス・ガールズを祝福
NEWSポストセブン
元旦にIZAMとの離婚を発表した吉岡美穂(時事通信フォト)
《やっぱり女性としてみてもらいたい…》吉岡美穂とIZAM、SNSから消えていた指輪と夫の写真「髪をバッサリ切ってボブヘアに」見受けられていた離婚の兆候
NEWSポストセブン
稀代のコメディアン・志村けん
《志村けんさんの3億円豪邸跡地》閑静な住宅街に「カン、カン」と音が…急ピッチで工事進める建設会社は“約9000万円で売り出し中”
NEWSポストセブン
《結婚13年で4000万円の貯金に成功》節約主婦・ぴーちさんが伝授する“家計を助ける日用品の買い方・減らし方” ふるさと納税の返礼品も日用品や普段使いの食料品をセレクト
《結婚13年で4000万円の貯金に成功》節約主婦・ぴーちさんが伝授する“家計を助ける日用品の買い方・減らし方” ふるさと納税の返礼品も日用品や普段使いの食料品をセレクト
マネーポストWEB