ライフ

昭和レトロの空気を味わえる東京・東向島の角打ち

入口を入って左側の角打ちスペースでは、客の笑顔が絶えない

「当時はモダン、今レトロ」。そんな言葉がよく似合う『志賀酒店』があるのは、隅田川と荒川に挟まれた墨田区北部の東向島。しばらく国道6号線・水戸街道と並行して走り、やがて合流する曳舟川通り沿いという下町真っ只中だ。

 屋号が書かれた、やや派手めなブルーのテント看板と自販機が入口に並ぶ店構えからは、「ここが昭和5年創業の老舗酒屋で、その店内では毎日角打ちが楽しまれている」といった匂いをかぎ分けるのはちょっと難しいかもしれない。

 だが、一歩足を踏み入れると、そこには“モダンとレトロがタイムトリップした世界”が広がっているのだ。

 雑然としてはいるが、お酒が心地よさげに並んだ店内。左側には、5~6人が並べるカウンターが、流しを覆うようにして設えられている。

「昭和44年に今の店に建て替えてからはそのまんま。だから、自慢というわけではないですが、このカウンターをはじめ、昭和の味はたくさん残っていますよ」と、3代目主人の志賀久蔵(きゅうぞう)さん(83歳)と、石川県能登生まれで、23歳の時にお嫁に来たという喜美江さん。

 ショーケース型冷蔵庫の脇に、ドーンと存在感を示しているのは、大人の背丈ほどある昭和30年代製の超大型電気冷蔵庫。全体が白いタイル貼りでプルハンドル式の取っ手がいくつもついたものだ。

関連記事

トピックス

アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン