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「写ルンです」淡い風合いの写真が撮れると女性に人気再燃

富士フイルムイメージングシステムズ 営業推進部の築地紀和さん

 今年30周年を迎えた『写ルンです』(富士フイルム)がブーム再燃。4月に発売した5万本限定アニバーサリーキットは、3か月で即完売した。リバイバルヒットの秘密とは?

 1986年7月、『写ルンです』は世界初のレンズ付フィルムとして誕生。カメラが高価だった時代に、手軽に写真が撮れる使い切り感覚がウケて、発売からわずか半年で100万本売れるヒット商品に成長した。しかし、デジカメの台頭により、1997年をピークにレンズ付フィルムの国内市場は縮小していく。

「次々と他社が撤退していく中、我が社だけは売り続けていたんです」と、同社の築地紀和さん。

「30周年を迎えるにあたりリサーチしていく中で、インスタグラムで『#写ルンです』と検索したら、昨年2万5000件ヒットし、今は7万件以上ヒットします。若い女性が『写ルンです』で撮影した写真をデータ化してSNSに投稿しているんです。スマホ全盛期の今、フィルムならではの淡い風合いの写真が、逆におしゃれで新鮮に感じるそうです」(築地さん)。

 ファッション誌で人気の若手写真家やモデルが愛用して人気が拡大し、東京・原宿の直営店では例年の5倍の売り上げに。シャッターをカチッと押す感じ、現像するまでどんな写りかわからないワクワク感、久々に味わってみる?

※女性セブン2016年10月13日号

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