東京駅から京葉線で1駅、銀座までも地下鉄で5分という、交通アクセス抜群の場所にこの夏、オシャレなホステルが誕生した。カフェが併設されたフロントへ向かうと、出迎えてくれるのは大きなフクロウ。
「いらっしゃいませ、女将の八でございます。うちはホステル名にOWL=フクロウが入っておりますでしょ? じゃあ、女将もフクロウということになりまして」
女将にふさわしいフクロウを探して数多くのフクロウと面接を重ねたスタッフは、ベルギーからやって来たばかりだった八に一目惚れ。
「わたくしの凛とした佇まい、落ち着いた物腰などが女将に打ってつけだと…」
オープンから2か月あまり、海外からの宿泊客が6割ほどだというワイズ・アウル・ホステル・トーキョーでは、八の存在がコミュニケーションのひとつとして大きいという。
「スタッフが『八はエイトのことです』と言うとみなさますぐに覚えてくださるんですよ。一緒に撮った写真をインスタグラムなどにアップしてくださったり、なんと申しましょうか、いわゆる『人気者』ですのよ、わたくし(笑い)」
4年後に東京五輪を控え、ますますインターナショナルになっていくトーキョー。八女将は今日も大きな瞳で八丁堀の街を見守っている。
【プロフィール】
名前:安田 八(♀)
年齢:1歳
種類:ユーラシアワシミミズク
勤務先:WISE OWL HOSTELS TOKYO
職種:女将
主な仕事内容:フロントにいて、お客さまにご挨拶をすること。
お給料:エサが永久無償。
好きなこと:水浴び。食事の時間。ウトウトうたた寝。
嫌いなこと:夏の暑さ。犬などの動物が近くに来ること。
現在の悩み:人の腕に乗ることが苦手でグラグラしちゃうので、もっと上手に乗れるようになりたい。
将来の夢:世界中の人たちに会いたい!
撮影■山口規子
※女性セブン2016年10月20日号