ライフ

妻と死別の「ボツイチ」65歳 後妻もらうべきか、諦めるか

Bゼルム主催の「シニア限定婚活パーティー」の様子

「バツイチ」という言葉はすっかり定着しているが、最近では配偶者と死別した人のことを「ボツ(没)イチ」と呼ぶのだという。そうした男性にとって、残りの人生での最大の決断は「後妻をもらうかどうか」である。再婚で寂しさから解放されたいが、「子供のことを考えると踏み切れない」と悩む人は少なくない。いま「ボツイチ」65歳、後妻はもらうべきか、諦めるべきか──。

「ボツイチ」ライフを謳歌する人もいる。ポイントとなるのはやはり「女性」の存在だ。3年前に40年連れ添った妻を亡くした68歳の男性は意外にも明るくこう話す。

「実は、飼っていた犬を通じて50代のある女性と知り合ったんです。彼女も離婚していて独り身同士。お互い『俳句』が趣味で、公園などに出かけて一緒に句を詠むようになって、新たな生きがいができました」

 そこで悩むのが、「後妻」をもらうべきかどうかだ。結婚相談所・Bゼルムの池三津秀旗代表は「近年は奥様と死別された男性のお客様が増えている」と話す。

「ご高齢の方の『婚活』は盛んになっていて、60歳以上で配偶者を亡くされた男性の会員数は400人を超えています。

 奥様を5年前に亡くされた67歳のAさんは、お子さんもいなかった。最初は茶飲み友達を探すくらいの軽い気持ちで婚活パーティーに参加したそうですが、品のある52歳のバツイチ女性と意気投合され、3か月ほどの交際を経て再婚されました」

 この男性のようにスムーズに再婚に至るケースは稀で、多くの場合、“後妻候補”が現われても、様々な障壁がある。

 再婚を考えた時、ボツイチ男性に子供がいれば「財産分与はどうするのか」、「誰と同じ墓に入るのか」といった問題にぶつかる。結婚相談所「茜会」の広報担当者はこう話す。

「中高年の方の場合、財産分与やお墓の問題が生じるため、入籍だけがゴールではありません。子供との衝突を避けるため、同居するが籍を入れない事実婚を選ばれる方も少なくない」

 だが、そんな事実婚にも難点があると家族問題評論家の池内ひろ美・八洲学園大学教授はいう。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン