ライフ

ボツイチ 愛妻家だった人が「第2の青春」を謳歌する傾向

「第2の青春」をどう楽しむか?

 最近は、妻に先立たれた独身男性を「ボツ(没)イチ」と呼ぶ。意外に多いのが「ボツイチライフは愉しい」という声だ。

「妻が亡くなってから始めた登山が楽しくてね。低い山ばかりだけど、もう10か所以上は登った。山以外でも、登山仲間で集まってワイワイ飲んでるよ」

 こう嬉しそうに話すのは3年前に妻に先立たれた66歳の男性だ。だが、新しい生活に踏み出すまでにはかなりの時間を要したという。

「ずっと家に閉じ籠もりっぱなし。妻と向かい合っていた食卓にひとりで座るのが寂しくて、1日何も食べないこともあった。掃除や洗濯も億劫になり、部屋も散らかりっぱなし。友人がそんな私を見るに見かねて、登山に誘い出してくれた」

 家族問題評論家の宮本まき子氏がいう。

「ほとんどの男性が、奥さんを亡くすと深く落ち込みます。でも、何かのきっかけで前向きになり、人生を満喫する人も多いんです」

 八洲学園大学教授で家族問題評論家の池内ひろ美氏が「立ち直りやすいタイプ」をこう分析する。

「意外に思われるかもしれませんが、愛妻家だった方のほうが“第2の青春”を謳歌される傾向があります。ずっと妻を愛してきたことへの自信があるからでしょう。しばらくすると妻に頼りきりだった生活を離れ、自分から新たなコミュニティに飛び込むなど、楽しみを上手に見つける人が多い」

関連キーワード

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト